モノづくりの手始め #5
モノをつくることを始めるときに心得ておくとよいお話。複数回にわたる5回目。
ここでいうモノは形ある・ないに関係なく「つくれるすべてのモノ」です。
この記事は、👇記事の続きとなります。
👇1.モノをつくる行為を知る
👇2.0→1の構想
👇3.1→100の構想
👇4.先人の知恵を借りる
この章は独立させて書いていますが、以下を読まれる前に👆を一読されると理解が深まります。
また「つくる」と書いているのは、作る・造る・創ると漢字にするとニュアンスが変わるので、あえて「つくる」と表記しています。
5.つくる行為に驕らない
人間が覚えた「モノをつくる行為」は、生き抜くことに大きな影響を与えてきました。その結果としてモノづくりは、つくる人の考え方を大きく左右していく行為にもなっています。
例えば、魚を取るためにつくった釣り針。
釣り針は最初は動物の骨から作られていたそうです。骨なので丈夫でしょうが、大きな魚がかかったら壊れてしまって悔しい思いをしていたかもしれません。
悔しい思いだけならいいのですが、魚が取れない→飢える→死に直結するので簡単に諦めるわけにはいきません。この理由から釣り針は確実に魚を取ることができるよう改良されていきました。
この点を考えると、モノづくりの原点は「生き抜くため」ということは間違いないでしょう。
自分たちが生き抜くことが問題なくできるようになったその先に、モノづくりを楽しむという感覚がでてきたと思われます。
また、当時の人たちの中でも、モノをつくることが得意な人とそうでない人がいたはずです。そしてそのノウハウは自分のまわりの人たちを生かす目的で伝承されていった。結果としてその人のまわりの人が安心して生きていくことができた。
自分のまわりの人たちが安心して生きていくことができれば、それよりも広い世界の人にその知恵を分ける(売る)ことができる。結果として広い世界の人たちも安心して生きていくことができる。
そうやってモノづくりはいろんな人・場所へ伝搬していったのだと思います。
つくる、いや、つくれる自分が偉いと勘違いしてしまうと、モノづくりの本質から遠ざかってしまう。それは生きていくことから遠ざかることと同じでしょうね。
モノづくりの手始めとしては、
私たちがしているモノづくりは、生き抜くことの手段であるということ。
そして、生き抜くことが安心してできるからこそ「モノづくりそのもの」を楽しむことができるということ。
これを肝に銘じておくことが大切です。
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