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『ボクたちはみんな大人になれなかった』(森義仁、2021年)

これは『花束みたいな恋をした』も同じだがノスタルジック・メロドラマでサブカル男女がサブカルを本当に好きなのかいまいち分からないのは何故なのか。小沢健二は全篇を貫く。しかしだから何だというのか。彼の音楽がなぞられるだけでそこに批評性がないのだ。「オカマ」をセクシュアル・マイノリティへの侮蔑として捉えていなかった時代はたしかにある(パワハラも同様)。その視点はあるだけになおさら不明。あの頃の文化はもはや文化ではなくエンタメとしてしか存在し得ないということ?そんな。

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