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第113回看護師国家試験解説(必修午前3問目)

食中毒の問題もよく目にしますね!
それぞれについて簡単に解説します!


それぞれの菌について

腸炎ビブリオ


腸炎ビブリオは感染性胃腸炎の起炎菌の1つです。
潜伏期間は12時間前後で強い腹痛や水様性〜粘液性の便がでます。
診断には抗生剤投与前に便培養を出します。

◉下記リンクから国立感染症研究所の詳細な説明が見れます


ボツリヌス菌

ボツリヌス菌はボツリヌス症を引き起こし、神経麻痺を起こします。
ボツリヌス症は
◽️ボツリヌス食中毒
◽️乳児ボツリヌス症
◽️創傷ボツリヌス症
◽️成人腸管定着ボツリヌス症
に分けられます。

よく、1歳未満にハチミツはだめだよーと言いますが、これは乳児ボツリヌス症予防のためですね。


◉下記リンクから国立感染症研究所の詳細な説明が見れます


黄色ブドウ球菌

顕微鏡でみるとブドウのようになっていることから黄色ブドウ球菌と名付けられています。
健康な人の肌や腸管などのさまざまなところにも潜んでいます。
食べ物の中に入るとエンテロトキシンという毒素を作ります。
潜伏期間は30分から6時間で吐き気や腹痛を伴います。
指先に切り傷や化膿がある場合は食品に触れたり調理をしないようにしましょう。また、食品は10度以下で保管し、手の消毒や洗浄をして調理しましょう。

余談ですが、病院に勤務している時は
患者の体内からMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)がちょこちょこ検出されていました。
検出されると普段よりも接触感染対策を気をつけていました。

◉下記リンクから国立感染症研究所の詳細な説明が見れます


サルモネラ菌

サルモネラ菌は人や家畜、下水などさまざまな場所に存在しています。
ペットからの感染も起こりえるので注意が必要です。

主な感染源は食肉や卵で、汚染した手で調理することで感染する二次汚染による感染もあります。

潜伏機関は6~72時間で吐き気や発熱、下痢などを引き起こします。

妊娠中に感染すると、胎児への影響はないものの下痢などで体力を消耗してしまうので感染対策をするようによく指導が入ります。

◉下記リンクから国立感染症研究所の詳細な説明が見れます

答え


上記理由から答えは3の黄色ブドウ球菌です。


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