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詩の世界

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#花

【詩作】花

【詩作】花

小さく か弱き種子は
海を漂い 流れ着いた
どこでもない所へ

その子はみなしご
非力で 威厳もない
みじめで みすぼらしい

世の人は 子どもを嘲り
あるいは手を叩いて
口々に 讃えた

耳をつんざく 侮蔑と賞賛の嵐
少女は手で顔を覆い
孤独に住処を求める

まことに かの人は
我々の病を背負い
我々の悲しみを担った

人々よ 記憶せよ
剝きだしの肌に 釘打たれ
刻まれた血痕を

はだしの野生児

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【詩作】名無し草

【詩作】名無し草

光を知らない陰がある
花の咲かない花もある

誰の目に入ることなく
散るべき時を待ち続け

踏まれても踏まれても
名もなき葦はペンでありたい

ここに生きた証として
コトバだけを遺します