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noristan
2024年6月24日 15:35
小さく か弱き種子は海を漂い 流れ着いたどこでもない所へその子はみなしご非力で 威厳もないみじめで みすぼらしい世の人は 子どもを嘲りあるいは手を叩いて口々に 讃えた耳をつんざく 侮蔑と賞賛の嵐少女は手で顔を覆い孤独に住処を求めるまことに かの人は我々の病を背負い我々の悲しみを担った人々よ 記憶せよ剝きだしの肌に 釘打たれ刻まれた血痕をはだしの野生児
2024年5月29日 00:23
光を知らない陰がある花の咲かない花もある誰の目に入ることなく散るべき時を待ち続け踏まれても踏まれても名もなき葦はペンでありたいここに生きた証としてコトバだけを遺します