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読書感想

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#映画

自分の無意識の加害性にえぐられる/コレか!恋愛要素不要映画

2024年1月14日 ひさびさに読書の話。読んだのは『嚙みあわない会話と、ある過去について』 …

淀川コーエン
8か月前
7

脱!原作信奉 映画は想像を超えた「解釈」や「表現」を楽しむべし

ちょっと前に見た映画『マクマホン・ファイル』が意外な波紋を広げている。広げているー、とい…

法廷劇と裁判員/マイベストJFK/50年目の三島

2020年11月26日 毎年この時期に次の年の裁判員候補が決まる。 候補者名簿に載ると、その通知…

『レス・ザン・ゼロ』と『帝国のベッドルーム』 ブレット・イーストン・エリスの映画…

個人的に思い入れのある映画『レス・ザン・ゼロ』(1987年) 当時青春映画で大人気だったアン…

検索履歴「ベルイマン 苦手」/信仰心がうっすい/『厭な物語』を読む 

2021年7月12日 朝起きてスマホを見て、前夜の検索履歴に「ん?」 と思うことが多々ある。今朝…

人間ってそんな簡単な存在じゃない/広島弁のキリスト/第三極の動きに注目

2021年11月1日 11月、今年もあと2ヶ月。ホントに日々があっという間に過ぎていく。何にもして…

『東ドイツのひとびと 失われた国の地誌学』 ヴォルフガング・エングラー 監視社会の奥にあったひとびとの日常とは

映画『善き人のためのソナタ』は、1980年代半ばの東ドイツでシュタージ(国家保安省職員)として要人の盗聴を行う男性の心の変化を描いた作品です(2006年ドイツ・ フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督) 国家の”犬”のような主人公が劇作家と恋人の家を盗聴する任務に就きます。そこで彼らの感情に満ちた暮らしに触れ心を揺さぶられ、決定打となるある音楽が主人公を止めることのできない行動に導いていく、という感動の映画です。 が、この映画を見たときにそうした単純な感動以外の

『新版 ヒロインは、なぜ殺されるのか』 田嶋陽子 フェミニズムの枠組みで映画を見た…

TVの討論番組でおなじみの田嶋陽子さん。 フェミニズムの第一人者としてちょっとおっかないイ…