見出し画像

「ワンダーフォーゲル」とはなんなのか



赤岳頂上にて

ワンダーフォーゲルとは
今日は僕の人生を変えた部活について話します。

ワンゲルに出会う前の自分
ワンダーフォーゲル部に出会う前の自分と出会った後での自分では大きく人生の視野は変わりました。

ワンゲルとは

以下Wikipediaからの引用
ワンダーフォーゲル(ドイツ語: Wandervogel)は、戦前期ドイツにおいてカール・フィッシャードイツ語版)らがはじめた青少年による野外活動である。また、それを元にする野外活動を率先して行おうとする運動
19世紀後半のドイツにおいての急激な近代化に対する広い意味での自然主義の高揚を背景としている。Wandervogelは渡り鳥を指す古い言葉で[1]、活動に冠された由来には諸説ある。鳥、つまりさえずるという意であると同時に、社会の固定された規範から自由でありたいという願いが込められている。

ドイツ語で「渡り鳥」の意味であり、若い時に渡り鳥のように自由に旅をする。
こんな意味であると解釈する。
実際、活動内容としては休みを利用し、百名山のいくつかの山を縦走(複数のピークを通り登山すること)したり、ロードバイクにテントや鍋を積めるように改造して毎日、野宿をしながら旅をするなど無限の可能性がある。

入部することで得られること


登山や自転車に関して単体で見れば、正直、装備も利便性も全く社会人になってから行う方がよっぽど効率がいい。しかし、ワンゲルでしか味わえないものや得られるものがそこにはあると私は思う。社会人になっても登山を続けているからこそワンゲルいいなと感じた事を皆さんに共有させて欲しい。

①テント泊体験

縦走する手段として数日間山で過ごすわけだが、衣食住全てをバックパックに詰め込み歩くことになる。テント、寝袋、上着、食料や調理器具など全てを背負い、活動する。これを自然相手に行うことになるため地球上どんな環境においても対応する能力がつく。朝は日の出と共に起き、夜は日没とともに眠る。その自然の景色はすばらしいものである。そして時に厳しいものである。

②集団行動


良くも悪くも数日以上電波の繋がらない僻地を永遠と歩いたりする中で
旅を共にする仲間と過ごす時間はとてもかけがえのないものである。
時に最高の朝日や山頂からの眺めを共に目の当たりしたり、大雨や爆風のテントで最悪な時を過ごす体験は控えめに言って最高である。
部活である以上、登山計画や遠征計画は天候に左右されずに決行されることが多いため晴れている日もあれば雨の日もある。そんな経験を共にできる事は人生他多くないはずだ。

社会人で登山をするとどうしても時間の制約や友人との予定の調整でこの部活のような長さで活動することは難しい。一方で金銭的な余裕が生まれるため登山にお金を使えるため移動手段や道具、小屋泊など様々な面で効率が良くなる。例えば移動手段にしてみても5枚づりの青春18きっぷで各駅停車の電車に乗り9時間かけて関西に帰るのと特急に乗るれることでは何時間もの差が生まれる。他にもテント泊と小屋泊の違いを挙げれば、テント泊の場合、テントやシュラフ、グランドシート、自炊道具などを持ってくる必要があるが、小屋泊であれば、寝床や冷暖房、風呂やご飯が用意されているので身軽に登山が可能である。

つまり、全てにおいて不自由であることこそが最高の経験である。
この不自由さこそが青春であり、物のありがたさや自身を成長させるために絶対的に必要不可欠である存在なのだと社会人になって感じた。
「全員で無事登頂する」という目的を遂行するために計画を立て荷物や行程を思考し、実行する。その一大行事はやはり部活であり、部活でしか味わえないものだったのだと感じた。

卒部してからの自分。


正直、ワンゲルは集団行動であるので自身の旅やアウトドアをする上でとても良い基礎を作ることができたと言えると思う。
ただ合宿についていくだけでは自然を享受するだけという結果にはなってしまうが、楽しみ方や旅の計画方法など学べることは無限に存在する。


留学先や一人旅、放浪旅にも決してワンゲルに出会っていなかったら行動できていなかったと確信している。
大学3年時にカナダ留学に行っていたため3年の合宿には参加することはできなかったがカナダではワンゲルで培った行動力と計画力を発揮し、
「Photography Excursion Club」に入部した。当時はカメラについては全くの素人ではあったが、クラブで仲良くなったカナダ人に教わりカメラとアウトドア精神にさらに磨きをかけることができた。カナダの自然を全身で楽しみ、修行のようなワンゲルとは異なり切実に山を楽しむ事を学び、帰国後は
山でコーヒーを淹れたり、山上でホットサンドを作ったりするのが好きになりました。全ての基礎はワンゲルから。

写真探検部のみんな






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?