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世界遺産登録20周年・吉野山の伝統行事「蓮華会・蛙飛び行事」に参加して

2024年は吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が
世界遺産に登録されて20周年。
そんな記念すべき年に、毎年7月7日に行われる金峯山寺の三大行事の一つ、
「蓮華会・蛙飛び」行事に今年も参加、太鼓台を担いできました。

前日、東京を出発して、吉野へ向かっていたところ、アクシデントが発生。
停電で新幹線が運転見合わせとなり、車内で運転再開を待つことに。
幸い私の乗車していた列車は、空調も効いていて、
復旧作業中は車内で昼寝をしていたのですが、
吉野到着予定は大幅に遅れることに。

東京では大雨に見舞われて、自宅から近い古川・渋谷川に「河川氾濫危険情報」は発表されたとのことで、心配になりながらの吉野入りとなりました。

翌日は宿泊先から集合場所となった金峯山寺のそばにある「聚宝殿」へ。
ハッピを着て、帯を締めてから向かいにある「やっこ」で昼食。
出発時間まで待機をして、いよいよ出発。

昨年までは上千本の竹林院前を出発して、
坂道を下ってきたのですが、今年はコースを変更。

蔵王堂前を出発して、まずは勝手神社を目指して、太鼓台を担ぎました。
勝手神社まで太鼓台を担いで、一旦休憩をした後、
下千本にある吉野山ロープウェイ
「吉野山駅」まで休憩を挟みながら太鼓台を担ぎました。

「吉野山駅」前で休憩をした後、山伏の一行と合流して、金峯山寺へ。最後は太鼓台を持って、階段を駆け登って、蔵王堂の前で太鼓台を揺らした後、出発地点に戻りました。

この行事は、金峯山寺の御本尊、蔵王権現を侮辱して断崖絶壁に置き去りにされた男を、ある高僧がカエルの姿に変えて救出、その後、高僧の読経によって改心して人間の姿に戻ったという伝説に因んでいます。

行事の後は「花夢花夢」でお風呂に浸かって、打ち上げのBBQ。夜更けまで地域の人たちと交流を楽しみました。

日頃からお世話になっていて、私自身がサポーターとしてお手伝いしている関係人口拡大の交流拠点「TENJIKU吉野」を通じての参加。私を含めて5名の「旅人」で参加しました。

人口減少社会がますます進む中、地域の祭りや伝統行事の担い手や後継者不足が日本各地で顕在化してきています。各地から集まった人たちが、地域の人たちと混じって、祭りや伝統行事に参加する。祭りや伝統行事を「観る」のではなく、「参加する」、こうした旅のスタイルがもっと広がって、先人から受け継いだ祭りや伝統行事を次世代への継承につなげていきべきだと改めて感じました。

祭りや伝統行事を通じた地域の人たちとのコミュニケーションは非日常感も味わえます。そんな旅に出かけてみてはいかがですか。


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