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福岡城跡 九州最大級のお城

福岡城は福岡藩52万3千石の領主だった黒田家の居城。面積が46万m2を誇る九州でも最大級のお城です。

福岡城は関ヶ原の戦いの功績で筑前国を与えられた福岡藩初代藩主・黒田長政によって慶長6年(1601)から7年の歳月をかけて築城されました。この時に黒田家のゆかりの地であった備前国の地名に因んで「福岡」という名前が付けられました。

城内には47に及ぶ櫓があったとのこと。明治維新直後に発令された廃城令によって、現在は石垣、堀、潮見櫓、御祈念櫓、南の丸多門櫓などが残されています。南の丸多聞櫓は国の重要文化財に指定されています。

城内には天守台があるものの、天守が建っていたことを示す証拠は見つかっていません。江戸幕府に遠慮して天守は建てられなかったとされていますが、近年の調査研究で豊前国小倉藩主であった細川忠興が、三男で次期藩主の忠利へ宛てた元和6年(1620)3月16日付の手紙に「黒田長政が幕府に配慮し天守を取り壊すと語った」という記述があり、福岡城に天守があった可能性が示されています。天守台からは福岡市のウォーターフロント、シーサイドももちを一望することができます。福岡タワーもくっきりと見ることができます。

福岡城 天守台

現在、城内は「舞鶴公園」として整備されています。桜の名所で、桜の開花時期には多くの人で賑わいます。戦後はかつて西鉄ライオンズ(現在の西武ライオンズ)の本拠地だった平和台球場がありました。当時の平和台球場の改修工事中に発掘されたのが古代、外交施設を迎える迎賓館だった鴻臚館。遺構には展示館が建てられ、遺構の出土状態と復元建物、また国際色豊かな出土遺物を見ることができます。福岡が歩んできた歴史を垣間見ることができる場所でもあります。

福岡城

かつての福岡城の外堀を活用した福岡市民の憩いの場が「大濠公園」。22万6千㎡の池を中心に緑に囲まれた都会のオアシス。福岡市美術館もありアートも楽しむことができます。

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商業施設や飲食店などが充実していて、少し足を伸ばすと白砂青松のきれいな海岸など自然景観にも恵まれている「コンパクトシティ」福岡の魅力を実感できるスポットです。

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