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人類はまた、狩猟採取生活に戻り始めているのではないか

ジャレド・ダイアモンド 著
銃・病原菌・鉄 より

人類はまた、狩猟採取に戻り始めているのではないかという話し。

人類が食料を自ら生産するようになった背景として、

・捕まえやすい大型の哺乳類の数が減った
・人口が増加し、食料が足りなくなった

という2つの要因がある。

わざわざ作らなくても足りていた時代に、人は農耕をしていなかったようだ。

足りなくなったから作り始めた
足りていた時にはわざわざ作らない
その方が楽だから    という事だ。

人類が農耕をし始めたばかりの頃は、農耕民族の方が体が小さく、平均寿命が短かった。
定住するようになったおかげで、たくさん子供を育てられるようにはなったが、食料生産がそれに追いついていなかった事が原因らしい。つまり

便利になり
もっともっとと増やしたおかげで足りなくなり
更にもっともっととなったという事だ。

現代社会はどうだろうか

便利さを追求し
もっともっととなったせいで
足りなくなっているような気がする。

一方で、生きていく上で必要なモノを冷静に考えると、十分足りているのではないだろうか。


個人での情報発信が当たり前になり
組織に属さなくても稼げる時代になった
という情報をよく目にするが

足りなくて
もっともっと、となっていた時代がふと落ち着き実は十分足りている事に気がついた人々が、現代版の狩猟採取民として、豊かに生き始めているという、大きな時代の揺り戻しが来ているような気がしてならない。

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