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倉山満『トップの教養』

【官僚は枠の中で生きる人、政治家は枠をつくる人】

未来への意志を貫くときにどこに枠(既得権益の壁)があるかを見極めるのが非常に大切です。幕末では徳川慶喜が枠でしたが、名もなき下っ端藩士が全国から集まり、教養を武器に明治維新を成し遂げました。今の状況に照らし合わせると10万支給が枠、慶喜抜きの政治が減税に当たるでしょうか。

教養とは自分の言葉で人を動かせる力だと思います。知識自体を誰より深めることは専門家でも難しい。だから誰の言う事を聞けばいいかの知識だけは備えておく。かつ、意に反する相手には押し切る力(胆力)も必要です。

現状打破は現状維持より難しいのは当たり前です。国民あっての国家、政体の変化など日本の歴史の中にいくらでも見つけられます。国家の危機に立ち上がれない、未来の意志もない。エリートとは学歴や社会地位を指すのではありません。自分の命より責任が重い人間をエリートと呼ぶのです。やるべき時に動かずに、熱意を失い、魂に脂肪をついたまま生きる。枠(既得権益の壁)の中で生きることが己のすべてでしょうか。誰がそんな人についていきたいと思うのか。社会的地位など無縁の人生の私ですが、志でもTOPでありたい、だからこれからも本を読み続けます。


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