メンタルクリニックにかかるべきタイミングはいつなのか?
最近どうも仕事でやる気が出ない。
趣味を楽しめない。
笑うことが少なくなった。
よく眠れない。
食欲がない。。。
さまざまな不調を感じ、
ひょっとしたらメンタルクリニックで診察した方がよいかな?
でも、どうも行きづらいなぁ…
そんなふうに、迷っている方もいらっしゃるかと思います。
メンタルクリニックにかかるべきタイミングは、いつなのか?
この記事をご参考にしていただければと思います。
1.精神疾患における「病気」の判断基準
精神科医であり作家でもある樺沢紫苑氏は、
こちらのYouTubeの動画の中で、
精神疾患における「病気」の判断基準を説明されています。
動画の中で示されている、精神疾患における「病気」の判断基準は、次の2点です。
ーーー
(1)社会生活に支障を来たしていること。
(2)本人が大きな苦痛を抱えていること。
ーーー
1つ目の「社会生活に支障を来たしていること」とは、例えば、
・仕事に集中できない(業務に支障が出るほど)
・仕事が手につかない(業務に支障が出るほど)
・お客さん、同僚、上司など関係者に怒りをぶつける
といったことです。
2つ目の「本人が大きな苦痛を抱えていること」とは、やはり人それぞれの主観的な感覚にもよることでしょう。
さらに樺沢紫苑氏は、
メンタルクリニックにかかるべきかどうか、自分で迷うなら、
本を読んだりネットやYouTubeなどで調べて判断しよう。
情報を得てみて、自分と向き合ってみようとお話しされています。
2.精神科通院歴 約20年の自分がお勧めする メンタルクリニック通院のタイミング
上記の樺沢紫苑氏の説明をふまえ、
もしご自身が「しんどい」「苦しい」と感じる面があるならば、
できるだけ早期に通院されることをお勧めしたいと思います。
精神疾患の「病気」のラインについては、
やはり個々の状況に合わせて、
専門家の診断を受けることが大切だと思うからです。
もし「病気ではない」という診断が医師からあったとしても、
睡眠が楽になる薬や、気持ちがリラックスできる薬などの処方も
いただけるかもしれません。
あと、自分の経験から、
できるだけ早く通院に踏み込んだ方がよい理由が2つあります。
(1)メンタルクリニックは混んでいること。
いま通っている病院にかかるようになって12年ほどになるのですが、
ちょくちょく事務室から聞こえてくるのが、
「現在混み合っていて、初診の予約は半月から1ヶ月先になります。」
というスタッフさんの声です。
現在、どこの精神科・心療内科も
混み合っているような状況にあるようです。
僕もいくつかのメンタルクリニックに通院歴がありますが、
予約制でない病院は1時間〜2時間以上待つ経験もありましたし、
空いているメンタルクリニックは見かけたことがありません。
思い立って受診しようとしてもすぐには診断を受けることができず、
万が一病態が悪化・長期化してしまってもよくないので、
できるだけ早く受診していただきたいと感じています。
(2)病院を変える可能性もゼロではない。
これはあくまで自分の場合ではありますが、
僕の場合はメンタルクリニックを3回変わりました。
長くなりますが、病院を変えた理由をお伝えします。
初めて受診したメンタルクリニックで処方された薬を飲んで、
すぐに眠気やだるさに悩むようになったんです。
このことを医師に相談したら、「薬の処方で患者が口を出すな。」と強い口調で言われました。
医者も人間。
医者自身の知見により処方した薬を苦痛の原因と決めつけられたら、
あまり気分良く思わなかったのかもしれません。
まあ、今になってって分析できるのも、
ほぼ完治して冷静になっているからなのかもしれませんが、
まさか医者から
「口を出すな。」
なんて言われるなんて想像もしていなかったので、
僕は怖くなってその病院には行けなくなってしまいました。
その次のメンタルクリニックでも、
さらにその次のメンタルクリニックでも同様のことが起きてしまい、
3箇所目の病院に行かなくなってからは、
2-3年くらいメンタルクリニックに通うことを止めてしまいました。
どちらの病院でも、
決してこちらから医者に詰問するようなことはせず、
極めて下手下手に出るように薬の副作用を相談するようにしたのですが。。。
それこそ自分の気分が落ち込んでいたこともあり、
「口を出すな」と言われてしまった病院には
すごく行きづらくなってしまった経験があります。
その後、僕の症状は悪化してしまい、
4つ目の病院にかかったときにはすでに手遅れ状態。
その後、10年間にもわたり休職と復職を繰り返すような、
長い長い暗黒のような時期を過ごすことになってしまったのです。
長くなりました。
申し上げたいのは、
思い立ったら早めにメンタルクリニックを受診すること。
そして、少しでも安心して継続して受診を続けることができる
信頼関係を主治医と構築することが大切なのではと思うのです。
メンタルが苦しいかどうか。
外科的な傷のように目に見えない分、
早めに自分自身と向き合い、対処していくことが大切です。
結果として医者から「あなたは病気ではないよ」と言ってもらえるなら、
それに越したことはありません。
医師の指導を受けながら、
補助的に睡眠や気分を安定させる対処をすることだって出来ます。
一番避けたいことは、病気を悪化させ、長引かせること。
ひどい場合は、数年、10年単位で長引いてしまうのが「精神疾患」です。
心が苦しい場合、日常生活もしんどい場合は、
ご自身を大切にしていただきながら、早めに対処していただければと思います。
本日もここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
皆様の人生が、とても心地よく素晴らしいものになることを、心から願っております。
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