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なぜ昇進したいのか?

わたしは30代前半で管理職を担ってますが、会社でなかなか自分より役職の高い女性を見つける機会が少ないです。
勿論、社長や役員、部長、課長に女性がいない訳ではないのですが、今の20代・30代と比較すると、その上の層については圧倒的に管理職の女性の割合が少なくて違和感を感じます。
(ここではあまり言及しませんが、左利きくらいの割合でいるはずのLGBTQのかたもほとんど見かけないことにも違和感があります。)

学生を経て社会人になり、経験則にはなりますか、女性と男性、またはその他で、仕事のできるできないに格差はないように思えます。あるのは個人差です。(男性だろうが女性だろうが、その他だろうが、出来る人は出来るし、出来ない人は出来ない。傾向はあるかもしれないが、大きな能力差は感じない。)
ではなぜ、40代以降は顕著に管理職率に男女差があるのでしょうか。

さかのぼること新卒時代(約10年前)、私は総合職をめざし、就職活動を行います。理系畑で進んできたので周りの友達に男の子が多く、みんな総合職を狙っているので、私も違和感なくそうしようと思いました。
また、私の実家は父がゼネコン、母が専業主婦ですが、母は「お父さんは一生懸命仕事をしていて、若くして管理職にも就いている。素晴らしいことだ。」、父は「のる(私)は、私よりずっと将来が有望だ。何にでもなれる時代だよ。」と言われてきたため、若くして管理職をめざして仕事を頑張ろうと考えましたし、父親が30代で管理職になったのなら、私は20代での管理職を目指そう、と思いました。

学生時代、あまり社会的なことで男女差による扱いの違いを感じたことはありませんが、就職活動を始めると、徐々に違和感を感じます。
まず、会社説明会にいくと、役職層に女性がいない。また、面接などで、「なぜ総合職につきたいの?我が社としてはこれから女性活躍を推進したいので大変嬉しい。貴重だ。」と言われ、各所から強く求められます。(要は、総合職の女性応募が少ないのでしょう。)
また会社に入り、「早く昇進したい、出来れば20代に課長職になりたい」と述べると、「なぜ?」と問われます。背景には「なぜ女性なのに?(珍しいですね)」という言葉が隠れてるに見受けられます。

つまり、女性活躍が謳われた時期を厳密には知りませんが、10年前からやっと総合職に女性を積極的に入れるタイミングだったのでしょう。

ここで私が感じる女性管理職が少ない要因なのですが、以下だと考えます。
①環境要因による価値観
②女性特有の身体
③最近男性にも増えてきたが、女性の方が幸せの本質を考える傾向にある。
④労働人口比

少しコメントを加えると以下の通りです。

①環境要因による価値観
日本の古き空気感として、男性は昇進すべき・女性はそうでなくともよい、というものがあるように思われます。
この価値観・固定概念・環境というのは、人の行動や考えの傾向に強く深く作用すると思いますので、スタート地点から昇進を考えない女性がいる点も格差にインパクトしていると思います。
男女を逆にしてどこか一カ所にそれぞれ閉じこめて、男性側に「主夫が幸せ」とひたすら教え込み、女性側に「昇進こそ幸せ。たくさん上に立って成功している女性がいる。そうあるべきだ。」と長年育てたら、女性のほうが昇進率は高くなるんじゃないでしょうか。
→特に、私の上の世代は、女性がお茶くみや一般職・腰掛けなどの時代であり、最初から管理職を目指す女性が少なかったのが、現状の40代以上の男女管理職の格差にでているのだと思います。

②女性特有の身体
どうしても20~30代に妊娠・出産が入るかたが一定いるため、キャリアがstopする、ないしは調整するかたが多いかと思います。
また、身体から話がズレますが、(私は夫に家事全般をやってもらってますが、)女性の方が家事比率が高いことが障壁になっていると思います。(仕事に力を入れづらい)

③最近男性にも増えてきたが、女性の方が幸せの本質を考える傾向にある。
・最近、「管理職にならなくてよい」という若いかたが増えてますが、実際、管理職=幸せとは限らないと思います。私自身管理職をやっていて、これが万人に幸せとは思えず、向き不向きがあると思います。
女性は、妊娠出産など考えることが多いため、管理職など打診されたときに、「それが本当に幸せなのか?」を慎重に問う傾向があり、ここで一定管理職に行く前に離脱・あえて管理職を選択しないパターンを選ぶように見受けられます。(最近、男性もこういった考えをされるかたが多いです。)

④労働人口比
(コメント割愛)

つらつらと長文を書きましたが、私個人の意見としては、今後社会的に女性が活躍したら嬉しいですが、それが唯一の正解とは考えておらず、主婦をしたり、キャリアをおさえて家族に比重を置くなども素敵なことだと思っており、「自分に合う・幸せ」であることが一番大切なんだと思っています。
また、若い女性に伝えたいのは、仕事のできるできない・昇進への適正については男女差がないので、向いてると思ったら遠慮なく進んでほしいと思います。(環境要因なのか、実力があるのに、男性より自信がない傾向が実体験から見て取れます。)

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