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聖書を読んでいたら、平間からビールを飲むことになった。

I'm comin' home,
I've done my time
Now I've got to know
what is and isn't mine
If you received my letter
telling you I'd soon be free
Then you'll know just what to do
If you still want me
If you still want me

テレビCMからふと『Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree』が流れてくる。

和訳されるとちっぽけになってしまうので、できれば英語で理解した方が良い。

If you still want me
If you still want me

と、仮定法じゃないのをみるとどこかに「現実に起こったらいいな」という願望があって、それを強調するかのような反復している点がいい。

「こんなに力強いメッセージ性ある!?」と思わせる歌は他にもある。

青春ごっこを今も 続けながら旅の途中
ヘッドライトの光は 手前しか照らさない
真暗な道を走る 胸を高ぶらせ走る
目的地はないんだ 帰り道も忘れたよ

壊れたいわけじゃないし 壊したいものもない
だからといって全てに 満足してるわけがない
夢の中で暮らしてる 夢の中で生きていく
心の中の漂流者 明日はどこにある?

生きててよかった 生きててよかった
生きててよかった そんな夜を探してる
フラワーカンパニーズ「深夜高速」

「生きててよかった」というフレーズが22回も出てくる。こんなに「生きろ!!!」というメッセージ性が強くて好き。夜に死にたくなる人にはオススメだ。

テレビやYouTubeでこういった思わぬ発見があるから好き。

ところで最近好きなお笑い芸人がいる。

アスファルトに咲いてる花、好き~

ピン芸人日本一を決めるR-1グランプリ2022で優勝した、お見送り芸人しんいちのネタの一節だ。

「僕の好きなもの」と称して、ギターを弾きながら漫談するタイプの話芸だ。

僕はこの手の芸は嫌いではない。「あぁ~おるおるw」「クスクス」とくる笑いである。決して大笑いするほどではないが、普段から日常にアンテナを張っている証拠だ。

僕にも「好きなもの」はある。

天気がいい日のお散歩、寝る前のYouTube、お笑い、ラジオ、アニメ、本、マンガ、お酒、文章を書く、エモい文章、歴史、民俗、エモい音楽、邦楽ロック、見た目が不健康そうな人、スイーツ、ドライブ、古本屋巡りなど。(これ以上書くとマッチングアプリのプロフィールみたいになっちゃうからここでやめておく)

最近、僕のTwitterといえばSPY×FAMILYのアーニャが可愛いとしか言っていない。



公式Twitterより
あのっ、アーニャ…き…きのう…
いきなりなぐってごめんなさい
アーニャほんとはおまえとなかよくしたいです…!
アニメ「SPY×FAMILY」MISSION:7より

に、僕は膝から崩れ落ちたのである。

また森七菜「スマイル」のMVを観ていたら(また)膝から崩れ落ちた。

アイドルだったら可愛いのはもちろんなのだけど、女優の不意にでる可愛さは反則である。だって僕、男の子だもの。しかも歌の才能もあってマルチな才能をもつ森七菜ヤバすぎん!?

日常生活の中で、自分の好きなものに囲まれている生活は至福である。古今東西における偉人も同じことを言っているのだから間違いない。


最近僕は新約聖書を読んでいる。常に読めるようにKindleで買ったのだ。

読み始めてからは何かの折にペラペラとめくっている。

良いなと思った一節はたとえば

25「だから、わたしは言う、何を食べようかと命のことを心配したり、また何を着ようかと体のことを心配したりするな。命は食べ物以上、体は着物以上の賜物ではないか。命と体とを下さった天の父上が、それ以下のものを下さらないわけはない。26 空の鳥を見てごらん。まかず、刈らず、倉にしまいこむこともしないのに、天の父上はそれを養ってくださるのである。あなた達は鳥よりも、はるかに大切ではないのだろうか。27 だいいち、あなた達のうちのだれが、心配して寿命を一寸でも延ばすことが出来るのか。28 また、なぜ着物のことを心配するのか。野の花の育つのを、よく見てごらん。苦労をせず、紡ぐこともしない。29 しかし、わたしは言う、栄華を極めたソロモン王でさえも、この花の一つほどに着飾ってはいなかった。30 きょうは花咲き、あすは炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこんなに装ってくださるからには、ましてあなた達はなおさらのことではないか。信仰の小さい人たちよ!  31 だから、『何を食べよう』とか、『何を飲もう』とか、『何を着よう』とか言って、心配するな。32 それは皆異教人のほしがるもの。あなた達の天の父上は、それが皆あなた達に必要なことをよく御承知である。33 あなた達は何よりも、御国と、神に義とされることとを求めよ。そうすれば食べ物や着物などこんなものは皆、求めずともつけたして与えられるであろう。34 だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。」
『マタイ福音書』 6-25-34

「嫌なことがあっても美しいものを見なさい」と僕は受け取った。そしてそれを見つけられたことに幸せを感じよう。失敗したり、誰かに怒られて落ち込んだりするもんじゃないなぁ。すべての人は、生きているだけで良しなのだ。

とくに34節「だから、あしたのことを心配するな。あしたはあしたが自分で心配する。一日の苦労はその日の分で沢山である。」はとくにそう。

もう一つ、紹介しよう。太宰治「駆け込み訴え」である。

申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。
はい、はい。落ちついて申し上げます。あの人を、生かして置いてはなりません。私は、あの人の居所を知っています。すぐに御案内申し上げます。ずたずたに切りさいなんで、殺してください。
太宰治「駆け込み訴え」『太宰治全集3』筑摩書房 1988年 253ページ

この作品の魅力はなんといっても口調の良さだ。全文が、ある男による熱烈な訴えなのだ。この話自体は新約聖書のいわゆる「最後の晩餐」のあと、ユダが裏切る場面なのである。イエスと敵対する役人に、キリストの悪行をユダが訴え続けるのだ。それほどの強い怒りがあるらしい。「駆け込み訴え」はその話のオマージュである。読んでいて爽快になる話だった。青空文庫でも読めるからぜひ読んでほしい。30分で読めるよ。

新約聖書を読み漁っていると、「よ~~~し。明日のことは心配してもしょうがいないし、昼間からビールでも飲んでやろ♪」と思い、ビール缶をカシュっと開けた。

ビールを飲みながらこの記事を書いている。

12 罪を赦してください、わたしたちも罪を犯した人を赦しましたから。
『マタイ福音書』6-12

昼間からビールを飲んでいる私めをどうぞお許しください。アーメン。

と、まぁ、とりとめもないエッセイでした。本日はここまで。

前回の記事はこちらから。

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