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大人の青春が味わえる楽しみがそこにはある。

どうやら9日にELLEGARDENがライブで新曲を披露したようだ。

ライブで初披露し、同日に配信された。残念ながらそのライブに行っていないが、「ELLEGARDEN、16年ぶり新曲」というニュースが舞い込んできた瞬間、すぐさまその楽曲を聴いた。

16年という歳月があまりにも膨大で、僕の中ではあのときとまったままの彼らだった姿が、16年のときを経てまた現れた感覚に近い。突然の新曲リリースもあり、僕は声にならない声を発した。

活動再開しててもあまり実感湧かなかったが、あぁ、ELLEGARDEN……本当に帰ってきたんだ……って。あのときの青春が蘇ったような気がする。これからの活動を予感させる今回の新曲に、明日へ向けた懐かしさが今ここにできたような気がした。

平成初期生まれの僕にとって、よく聴いていたのは大塚愛だった。今も聴いている。

1番好きなのは「SMILY」という曲だ。時代が進んでも大塚愛が古いとはならないのがすごい。そしてスネアドラムの「ドッドッド」という心臓の鼓動に似た聴き心地の良さも相まって僕はこの曲が大好きだ。

最近、「SMILY」の新バージョンとして「SMILY2」がWebCM用に公開されたのだ。

落ち着いたアレンジが素敵で昔の大塚愛も今の大塚愛も良い曲であることに変わりない。それに追い討ちをかけるのがこちら。

幾年の鍛錬を経て今の大塚愛が歌う「さくらんぼ」は彼女だけが歌える唯一無二のものである。語彙力失くしたヲタクの如く、何十回もループ再生している。

それだけにとどまらず、2021年7月にYouTube上に公開された新曲「なんだっけ」はベテランなのに今の流行りの音楽を取り入れるハングリー精神とトレンドの音楽を創りつつも、大塚愛らしさがある。

このままだとただ大塚愛が好きな男性の独り言になってしまうため、ここまでにしておくとして、今日の記事で伝えたいのは、「昔よりも今の方が好きだ」ということ。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』にて、風間くんの放った一言が、現代に生きる人の人生観を示唆させる。

懐かしいってそんなにいいものなのかなあ?

子どもの頃は懐かしいって感覚がないけれど、懐古できるってことはそれだけ大人になった証拠。風間くんのそのセリフこそが、この映画の主題となっている。でも、僕から言わせれば、昔を懐かしむのは悪いことではないけれど、今も楽しいよ?と言いたい。

僕には「友だち」と呼べる人は今現在3人しかいない。大学時代の学友だ。小・中・高と友だちはいたが、会ったところで「あのときはあーでこーで」と昔の思い出話ばかり。正直つまらない。今度の3連休でその友だち3人と京都・大阪に旅行に行く。修学旅行や家族とでしか行ったことのなかった京都・大阪を今やこれからも大事にしたい友だちと行くのは、楽しみなだけでなく「思い出の更新」ができる大人の青春が味わえる楽しみがそこにはある。

Thips
大人になればなるほど青春ってむずかしい
冬野梅子『まじめな会社員』第1 講談社 Kindle 位置No.39

大人の青春って……最近してないなぁ。どうやったらできるのだろう。地元でもない職場でもない第3の友人をつくることではないかと思っている。大人になればなるほどその難しさを知る。それができなければ、今いる友だちとこれからの楽しい出来事を共有すればいい。

今回、ELLEGARDENが新曲をリリースしたことによって、僕に教えてくれたことは、明日へ向けた懐かしさが味わえる楽しみがそこにはあるということだ。

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