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「環境は整った」

FASTNER.30号

29号の制作活動で“やりきった”という思いになり、

潔く引退しようとしていた僕は、

なぜか理由もなく、“継続”を決意した。

正直、あの判断は自分らしくなかったし、

今でも納得していない。

だけど、今の僕には、

29号のとき以上の熱意がある。

29号の制作活動がFASTNER.での集大成だとしたら、

30号の制作活動は大学生活4年間の集大成である。

今日はモデルさんの撮影があった。

モデルさんとはいえ、3人中2人は僕の親友。

この4年間で、一番よく買い物に、銭湯に、遊びに行った温かい親友と

この3年間で、一番よく語り合い、喜怒哀楽を共にした熱い親友である。

実は、前々から「FASTNER.でモデルをしたい」と話していたから、その願いを叶えることができて本当によかった。

最高のモデルを最高のカメラマンが撮影する。

このあと、

優秀なデザイナーによって編集されたページに

僕たちが考えた文章が添えられる。

こんなに思い入れの強いページはない。

このページを汚さぬよう、全力を尽くす。

FASTNER.30号、僕はこの号でやり切りたい。

とにかく全力を尽くす。

そして、「選んだ道は正解だった」と自信を持って

言えるようになってから、

学生生活の最後は、得意な分野で締めたい。

だけど、先のことを考える余裕など今の僕にはない。

とにかく全力を尽くす。

「今をやり切る。」


ただ、それだけ。

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