マガジンのカバー画像

易経

129
運営しているクリエイター

#毎日易経

28.沢風大過(たくふうたいか)~重荷を背負う②

六十四卦の二十八番目、沢風大過の爻辞です。
卦辞はこちらです。
https://note.com/northmirise/n/nabf0bdd507be

主爻主爻は、九二と九四です。共に初六との縁があり、剛に過ぎず柔に過ぎず、節度を保って重責を耐えるのです。

初六藉(し)くに白茅(はくぼう)を用ふ。咎无し。
象に曰く、藉くに白茅を用ふとは、柔、下に在るなり。

純白なる茅(ちがや)を敷いて神聖

もっとみる

27.山雷頤(さんらいい)~養生と養育②

六十四卦の二十七番目、山雷頤の爻辞です。
卦辞はこちらです。
https://note.com/northmirise/n/n8d0807697dc7

主爻主爻は、上九です。初九と上九が養う立場にありますが、初九は未熟であるため、上九が能力を発揮して天下を一身に背負い養うのです。

初九爾(なんじ)の霊亀(れいき)を舎(す)て、我を観て頤(おとがい)を朶(た)る。凶。
象に曰く、我を観て頤を朶る

もっとみる

31.沢山咸(たくざんかん)~resonance(共鳴)①

六十四卦の三十一番目、沢山咸の卦です。
爻辞はこちらです。
https://note.com/northmirise/n/nb6a994b08233

1.序卦伝天地有り。然る後に萬物有り。萬物有りて然る後に男女有り。男女有りて然る後に夫婦有り。夫婦有りて然る後に父子有り。父子有りて然る後に君臣有り。君臣有りて然る後に上下有り。上下有りて然る後に礼儀錯(お)く所有り。

前回の離為火で上経が終了し

もっとみる

30.離為火(りいか)~志の承継①

六十四卦の三十番目、離為火の卦です。
爻辞はこちらです。
https://note.com/northmirise/n/n971bfa0a3f4d

1.序卦伝陥れば必ず麗く所あり。故に之を受くるに離をもってす。離とは麗(つ)くなり。

坎為水は、次から次へと押し寄せる険難であり、穴に陥る卦でありました。

穴に陥ると、必ずどこかに付きます。穴の底であったり、あるいは壁の部分であったり、どこかにく

もっとみる