見出し画像

カワツナツコ スケッチ画集「Sketches 100 - PARIS scene through my eyes」(2)


2020年に制作した本の話の続きです。 

前回はこちら → カワツナツコ スケッチ画集「Sketches 100 - PARIS scene through my eyes」(1)

 イラストレーター・カワツナツコさんに声をかけてできあがったパリスケッチの本。 どんな本にしようか考えたときに思い浮かんだのは、小ぶりな正方形がいいなということ。 手に取りやすく、小さなスペースにも置いてもらえるような。

 小さくても存在感のある本にしたかったので、コデックス装という背がむき出しになっている製本にしました。ハードカバーの本を途中で作るのをやめたような、この本まだできあがってないの? と言われそうな、そんな製本です。糸かがりの糸が見えてアクセントになります。(なので見えたときにカワイイ赤色の糸にしました)

画像4

さらに表紙には厚いボール紙を貼り付けました。厚さ2mm。 重さがプラスされ、見た目よりも重く感じられるはず。

そして表紙のエッフェル塔の絵は箔押しにしました。カラーはレッド。
全体にインダストリアルとも素朴とも言えますが、グレー+赤の配色で、中の絵に合うシックな雰囲気。

 表4(裏表紙)は女の子の絵を印刷しています。 勘のいい方はお気づきでしょう、2mmの厚い紙に印刷なんてできるのか?と。 普通は印刷機を通すのでこの厚さの紙では印刷はできませんが、実をいうとこれは薄い紙に印刷したものをボール紙に貼り付けてあるのです。合紙と言います。 同じ紙なので貼り付けた感はなく自然な仕上がりです。

画像6

 おっと、本の中のことにも触れないとですね。

画像2

画像3

100点の絵をバランスよく配置していくのですが、見開きの絵の組み合わせはナツコさんのチョイス。絵を描くだけではなく一歩引いて見る視点もさすが。 ページの順番はオリハラが決めました。

 モノクロの絵がほとんどですが、数点だけカラーのものがあるので8ページだけカラーページを真ん中辺に置いていて、これがいいアクセントになってます。

画像1

こんなふうにしてできあがったパリスケッチ本、画像よりも手に取ってもらうとより良さが伝わると思います。オンラインストアでも販売していますが、昨年の展示会で思いのほか多くの人に購入いただきました。やはり実物に勝るものはないですね。 

画像5

現在も表参道の山陽堂書店でこの本も手に取って見ていただけます。
山陽堂書店以外では、西荻の旅の本屋のまどにもあります。またオンラインショップでも販売しています。

 *いまなら5%OFFクーポンあり!【3/18~4/14 期間限定】 商品購入画面でクーポンコード≪thx140and800≫を入力して下さい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?