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シリーズ「将来なんの役に立つの?」問題を解決しよう(1)

教育の業界にいると、少なからず遭遇するのが
「これ勉強して、将来何の役に立つんですか?」という疑問である。

中二病の代名詞とも言える問いかけですね。

実際の中二が口にすることもあれば、高校生から発せられることもある。
また、講師に直接言うこともあれば、親や兄弟、友達にグチグチ垂れ流されることもある。

私が受動的に受信するだけでも年に数回は聞くセリフなので、間違いなくエブリデイどこかのクソガキが

「こんなこと勉強しても将来使わないじゃん!」

と憤慨しているのである。

プロとしてはこのありふれた疑問に、なんか、おしゃれ、かつ、ポジティブで、目からうろこ、的な返答を考えたいですね。
あと、短く、というのも大切だね。

長々と説教するのはおしゃれじゃない。

短く、ポジティブにかえして、
うわっ、マジだわ、それだわ、俺が間違ってたわ、ありがとう先生、と言わせたいですね。

しかし、どうしたものだろか。

長いとだるい。ネガティブな返しでは夢がない。

バイトの学生講師などが、この疑問と戦っているのを何度もみたことがあるが、どうしてもぬるいよね。

「キミらがまだ気づいてないだけで、学ぶことには大切な意味があってさ……」的切り返し

これはこれでベーシックな回答なんだけど、やっぱ卑怯よな。
「大人になればわかる」ってのは、ずるい。
大きくなってからその大切さに気づく=「中二には理解できない」という主張でもあり、なら、そういう話を中二にすなよ、ということになる。

「それすげーわかるよ。でもしょうがないじゃん……」的切り返し

嫌われたくない系の学生講師に多い。アイムオンユアサイドだぜ。と中二に溶け込みながらも、何年か分の人生経験のリードでどうにかカッコつけられないか模索してるわけです。
これもなあ、結局「役に立たない」ということを認めた上で、それを「世の不条理と諦める」からかっこ悪い。そこを諦めちゃうなら、返事ではなく、質問してる人と同レベルだしなあ。

とか書いてて思うんですけど、学生講師だから弱いのではなく、たいていの親も結局のところ

「因数分解って将来何の役に立つの?」

と聞かれて

→大きくなればわかるから、がんばれ
→役に立たないけど、がんばれ

というね。もう悲しい二択しか無いじゃないですか。

それをどうにかできませんかね、というシリーズであります。

個人的には
「自分の役に立つことだけしていくと、クソ野郎になるぞ」
という答えがお気に入りなんですけど、ネガティブよねえ。

ポジティブに返していきましょう。

つづく。

※追記コメント
切れ味的には
「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
的なレベルを目指したいけど、質問に質問で返すのはダサい!

[2020.01.15 facebookから]

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