シリーズ「将来なんの役に立つの?」問題を解決しよう(5)
中間報告。
ここまでの考察を振り返りながらまとめてみよう。
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シリーズの目的→
「これ勉強して将来役に立つんですか?」
という中二病的質問を一言でねじ伏せるアツい回答を見つけること。
回答の方向性
A→「すごく役に立つよ、だから」型
B→「役に立たたないよ、でもね」型
Aタイプ「役に立つ」という回答は、こじつけや限定された場面で、という注釈がつくことが多く、クソガキの反撃をうける危険大
(例)俺、海外行かないから英語つかわない
また、大人になってから気づく利益については、それを中二に一言でわからせるのは困難である。
したがって、
役に立つ型で回答を考える場合は「今すぐ明確に役に立つ」と子どもが実感できるものである必要があり、自ずとアクロバティックな回答になりそうである。
Bタイプ「役に立たたないけど」型
これはさまざまなバリエーションが考えられるが、おおむね「役には立たないけどおもろいで」という方向性になる。
この場合「いや、つまらないし」という反撃をどうカバーするかが重要である。
現在出てるカバーアイディア
↓
「つまらないのはその授業した先生が悪いからボコボコにしようぜ」
「気にいるかどうかのお試し・味見なので許してやろうぜ」
目指す回答は
短く
おしゃれに
ポジティブに
この要件を満たす必要があり、
つまりは
ダラダラ語るような説得や説教の類は禁止である。
役に立つ型であれ、役に立たない型であれ、回答はシンプルに、押し付けがましくないことが大切である。
それゆえに、非常に厳しい戦いなのである。
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「なんで勉強しなければいけないの?」と子供に聞かれ、どう答えればいいか?と悩む親への、ある先生の回答。
という記事を読んだ。
これまで
「役に立つ」「役に立たない」と、どちらの返答がいいのかを探ってきたが、
この記事には、ある先生の言葉として
(以下引用)
1. 「なぜ勉強しなければならないのか」という問いには答えない。
この質問は、生徒が指導者に対し、目の前のものがつまらないという苦情を述べているだけである。したがって、哲学的な回答や、人生の意味などを説いてもこの疑問は解消しない。
したがって、この問いに真正面から答えてはいけない。「今やっている勉強で、どこがつまらない?」と聞くことから始める。
(引用終わり)
と書かれている。
なるほど。
第三の回答。→答えない。
これもこれでいい方向性ですね。
『女性が悩み相談してくるときは、悩みの解決法を知りたいのではなく、辛かったね、と共感してほしいのが主な目的である。』
とかなんとか、よく言われますよね。
ワシら女心のわからない男どもは最善の手順や、解決法だけが脳を駆け巡るので
これをやってみては?
ここが原因なので改善してみては?
など、一生懸命考えて話したあげく、
「私の辛さを全然わかってくれない」
と嫌われてしまうわけですね。
なんてかわいそうな生き物。
話を戻すと
子どもが
「何でこんな勉強しないといけないの?」
「この勉強、何の役に立つの?」
と聞いてきた場合は、
質問の形をとった不満の表明であるので、
返事するよりも共感しなさい、
というのは中々に大事な視点であると思う。
では、そんな視点も導入した上で
アツい回答は本当に見つかるのか。
ますます混迷を極めてきましたね。
いまんとこガチで
「よし、つまんない授業してる先公しばきに行こうぜ」
が最有力。
わはわは。
[2020.01.24 facebookから]
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