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映画感想まとめ

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2020年5月の記事一覧

わたしが愛した平成映画 of the year

平成の30年間に自分が観た映画を振り返ってみました。 わたしの年齢は13歳→42歳。少年がおっさんになってしまう年月ですね。 その年の好きな映画を書き出して、その中からof the yearを選びました。 ★=of the year (日本での公開年です) ********* ★ニュー・シネマ・パラダイス 平成元年-1989[13歳]  どついたるねん  ゼイリブ ★いまを生きる 平成2年-1990[14歳]  グッドフェローズ ★レナードの朝 平成3年-1991[1

「天気の子」と「童貞力」

「天気の子」は新海誠の作家性が溢れ出た、みたいな評をみて 何が作家性を出しただよ馬鹿野郎、超つまんねーだけじゃねえか! と、ブチ切れてた私ですが、 数日前に「童貞の気持ち悪い妄想話」という評をみて、 なんか別の方面からの光があたった気がした。 そんで、ツイッターで「童貞」というワードで天気の子の検索をかけてみると、そこには狂喜乱舞する童貞たちの姿があった。 いやー、これは盲点でした。 コアな新海ファンの間では『新海誠は「君の名は。」で童貞を卒業してしまった』そうで笑 もう

映画「天気の子」

観てきました。予想してた悪い方でした。 あまりにもひどい。 面白いかつまらないかという意味でもひどいし、倫理観、価値観という意味でもひどい。 論理的にも感情的にもひどい。 かっこいいか、かっこ悪いかという方面でジャッジしてもひどい。 全否定です。 いま観た直後ですが、45分ぐらいはノンストップでダメ出しできます。 賛否両論が「面白い、か、面白くない、か」で巻き起こるならしょうもなすぎやろ、と思ってましたが、そちらのタイプでした。 エンドクレジットというのは、その映

「ゴジラKOM」 インタビュー2選

ドハティ(44歳)インタビュー。完全に狂人のレベルで感動する。 『思えば5歳のとき、「ショーグン・ウォリアーズ」(マテル社から発売された玩具)のゴジラを買ってもらった。それが初めてゲットしたゴジラの玩具だった。拳がミサイルのように飛んでいくんだ。夜、襲ってくるモンスターから僕を守ってくれるよう、ベッドサイドにずっと置いていたよ。まあ、いまだに置いているんだけどね(笑)。』 ドハティ(44)、いまだに・・・ 『ゴジラは僕が童心にかえるために大切な存在なんだ。子どものころ、

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

新宿IMAXにて。 なんとも・・・言葉にならない。 なんだって、愛をもってメーターを振り切るとこういうことになる。ただただバンザイ、ただ拍手。 [2020.06.01 facebookから] 詳しい感想は追記にて↓ ▽追記1 テーマ曲収録風景 GODZILLA→GHIDORAH→RODAN→MOTHRA かっけえ。 [2020.06.01 facebookから] ▽追記2 興奮さめやらぬまま、2回目行ってきます。 2回目は2Dで。 TOHO日比谷、ラージスク

「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」

キングオブモンスターズに向けて、GMK鑑賞。 初めて観たんだけど、ほんとはもう一匹いて「ゴジラVSバラゴン・モスラ・キングギドラ」でした笑 バラゴンが雑魚すぎてタイトルからも脱落しててかわいそう・・・ でもVS怪獣ってより、突き詰めると「ゴジラVS宇崎竜童」という映画でありまして、ゴジラの最期はなんだかなあ、という感じ。 怪獣だけではなく、死霊も生霊も出てきてお祭りでしたね。 個人的にはMOVIXの入った施設が核ビームで炎上するとこが悪趣味すぎてTOHOやるやん、と笑え

「ゴジラ」1954

キネマ旬報シアターにて。 特集上映が組まれていたので観てきました。恥ずかしながら42年生きてきて初鑑賞。 97分、モノクロ、スタンダード。 いや、絶句。 初代ゴジラ原理主義者もいるそうですけど、確かに何作作ろうがこれを超えるのは無理でしょうね。 戦後9年で、こんなすさまじい映画を作れる日本という国はとんでもねえですね。単なる原水爆反対プロパガンダ映画ではない。原爆を落とすに至ったアメちゃん側の正義までをも理解しようとしている。いったい当時の国民はどんな気持ちでこの映画を

映画「GODZILLA ゴジラ」2014

改めて観ると、傑作でした。 1時間ぐらいゴジラを見せないし、ようやく来た!と思ってもパーツばっかでバシッと映してくれない。 初見時もその演出に好感が持てましたが、やっぱいいね。 「ぜんぜんゴジラでてこねーじゃん」というクレームに対し、監督が「映画ジョーズに実際サメが出てきた時間は6分やで」という返しをしてて笑う。 MUTOに両親を奪われたキック・アスが、わざわざMUTOの卵を焼き払いに戻るシーンとかエモいよな。物語進行のために処理したい案件と、キャラのエモーションが合致して

再生

『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』予告編

劇場で予告見て震えたわー。 こんなん絶対泣くやん。 予告編だけでうるうるきた。 後二ヶ月と少し・・・ [2019.03.16 facebookから]

[映画]思い出に残る歌唱シーン集

ラ・ラ・ランド、ボヘミアン、ロケットマンなど。 あ、最近観たダンスウィズミーも。。 映画の中で登場人物が実際に歌う、という場面があり、 それはエモかったり、しょうもなかったり、というのはありますね。 映画内で登場人物が実際に歌を歌う場合、必然性というか、その歌で盛り上げるのではなく、そこまでにきちんとお話が盛り上がっていて、頂点で歌う、ってのが筋かと思います。 最近観た中でもっともエモい歌唱シーンは、レリゴーじゃないですかね。 アナ雪は5回ぐらい映画館で観ましたけど、レ

「トイ・ストーリー4」吹替版

たいして期待してなかったからか、ぶっ刺さった。 レゴムービーを思わせるような高い隠喩性。 開始5分で「仕事を取るか恋愛をとるか」みたいな、もっと抽象化して言うならば「自分の幸せを選ぶか、他者の幸せを選ぶか」みたいな誰もが必ずぶつかるだろう選択肢を突きつけてくる。 その時点で子どもだけを対象とした映画でないことは明白。 物語の道中でも、他者から必要とされ、他者を喜ばせ、それを役割として生きること、というような、現実の世界と強くリンクした問いかけが続いていく。 そして、そう

映画「キング・オブ・コメディ」

JOKERの予習に。 1983というから、36年前の映画ですか。 全く古さを感じさせないね。携帯電話とかメールがなかったよなあ、ぐらいしか違和感がない。あとは現在でも起こりそうなクレイジーさが詰まっている。 デニーロ演じるルパートは、妄想と現実の境目がはっきりしない中年。可愛くもあり、関わりたくないほどの恐ろしさもあります。 京アニの放火犯は「オレの小説をパクリやがって」などとキレてたといいますが、あーゆー恐ろしさ。 何が悲しいって、「オレは笑いの王だ」と豪語するデニー

映画「1917」「ミッドサマー」

「1917」 想像していたものと、悪い意味で違った。 戦場お化け屋敷映画。 死体にわかりやすくネズミがいたりカラスがいたりしてて、途中でなんか冷めた。 カットを割らずに撮影することにそこまでありがたみを感じないので、そこに没入感が生じるかと言うと、特に、という感じ。 没入感より、劇場ライブ感。演劇をみている感じはした。 「ミッドサマー」 めっちゃおもろいね。ヘレディタリーもたいがいだけど、これもほんと面白い。 この監督、人に対して温かいのか冷たいのか全然わからない。人と

映画「パラサイト」

ようやく観た。 問答無用におもしろい。 とにかく笑って、とにかく驚いた。 問答無用。 こんな面白いものに、あれこれ講釈たれるのは野暮ってものやな、という気分になりました。 [2020.02.19 facebookから] ネタバレパラサイト ★ リミットまで「8分」 これ最高、最強。 5分、だとどうにもならない気がする。 15分、だとどうにかなっちゃう気がする。 8分 自分の全能力をフル稼働して動くしか無い。 move! move! move! ミッション8ミニッツ