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映画「キング・オブ・コメディ」

JOKERの予習に。
1983というから、36年前の映画ですか。
全く古さを感じさせないね。携帯電話とかメールがなかったよなあ、ぐらいしか違和感がない。あとは現在でも起こりそうなクレイジーさが詰まっている。

デニーロ演じるルパートは、妄想と現実の境目がはっきりしない中年。可愛くもあり、関わりたくないほどの恐ろしさもあります。

京アニの放火犯は「オレの小説をパクリやがって」などとキレてたといいますが、あーゆー恐ろしさ。

何が悲しいって、「オレは笑いの王だ」と豪語するデニーロよりも、そのへんのお姉ちゃんやおばちゃんのほうがおもろいことを言うているというね。わざとだろうけど、この映画はデニーロのジョークではなく、他の部分で笑える仕組みになっている。それがなんとも皮肉でかわいそう。

痛々しい人間を観るのが趣味の人は(あんま性格よくないですけど)ぜひ観てみるといいと思います。
デニーロのキャラは誇張してますけど、人間って大なり小なり権威とのつながりをちらつかせて自分を高く見せたがるものです。
「オレは○○とは昔からの知り合いだから」
とかね。(○○には有名人が入る)

あー、ほんと痛々しい。

このイタいおじさんと、JOKERに登場するデニーロの役は、やはり何かしらのつながりがあるはず。

人生は喜劇、ということを、ホアキンがどう演じるのか。
楽しみは募るばかりです。

[2019.09.18 facebookから]


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