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学んでいますか?

はじめに

みなさんは、「学問のすすめ」という本をご存知でしょうか?

現1万円札、かの有名な「福沢諭吉」が書いた本です。この本の一部に「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉があります。
みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

私は、「学問のすすめ」読み、改めてこの文の意味を考えました。
素晴らしい言葉だけに、文だけが独り歩きしてしまい、真意が伝わっていないように感じます。

文字通り、人は平等ということを伝えているのは間違いありません。
しかし、その奥には、福沢諭吉の学ぶことに対する強い思いが込められています。

私はこの本を読み、改めて学ぶことの意味と価値の捉え方が変わりました。
今回は、その気付きを記事にまとめましたので、ぜひ、お読みください。

日本人は学ばない?

昔と違い、人は平等であり、誰にでも学ぶ権利があります。
しかし、現代に生きる私たちは学んでいるでしょうか?

実際、私自身、学生時代は部活動に明け暮れ、勉強はそっちのけでした。
学ぶことは面倒くさいことだとさえ思っていました。

日本の子供たちの学力は世界でもトップレベルです。それはPISA等の結果からも明らかです。
しかし、大人のレベルはどうでしょうか?
決して高いレベルとは言えません。
それは、学ばないからです

せっかく世界トップレベルの教育を受けているにも関わらず、それに満足してしまい、大人になると学ばなくなってしまいます。
それは、大人が子供に学ぶことの意味や価値をきちんと伝えきれていないことが大きな原因だと考えます。

だからこそ、「学問のすすめ」を読み、大人が学ぶことの意味と価値を再確認することに大きな価値があります。

学ぶことの意味

では改めて、学ぶことの意味とは何なのでしょうか?
私は、「学問のすすめ」を読み、学ぶことの意味は、「国を発展させること」だと考えました。

仮に、日本人が一切勉強しなくなったことを想像してみてください。
文字の読み書きはできず、計算もできません。また語彙も少なく、コミュニケーションもままならないでしょう。

そのような状態で国が発展していくでしょうか?
国や世界に役立つような発明ができるでしょうか?

終戦後、マッカーサーは、来日した際、日本人の識字率の高さに驚き、恐れたと言われています。それだけ国民の知識が高いというのは、誇るべきことであり、周囲の国からしたら脅威にもなるのです。

では、国民全員が死ぬ直前まで探求心をもって学び続けていればどうなるでしょうか?

一人一人が自分の考えをもち、それを表現するでしょう。そこから議論が生まれ、より高次な考えが生まれます。
そうやって新たな価値を創造できる人達が集まった国になれば驚異的な発展を遂げるでしょう。

その為には、一人一人が自分の理想に向かって学んでいく必要があります。そんな人達が増え、コミュニティを作り、社会に影響を与え、国全体が発展していきます。
だから、学ぶこととは「国を発展させる」ということなのです。

インプットとアウトプット

では、具体的にどのように学べばよいのでしょうか?

学問のすすめでは、以下のように記しています。

知識・見聞を広め、物の道理を理解し、人間としての責任を自覚すること

学問のすすめ(著)福沢諭吉

また、上記に加えて「学問は、実践への方法である」とも記されています。

つまりこれは、実践(アウトプット)するからこそ学問(インプット)の意味があるということです。
多くの人がインプットはしているように思います。

しかし、そこで得た知識を生活の中で実践していますか?
ここでいうアウトプットとは、人に話したり、発信したりすることだけでなく、生活の中で意識して実践することも含め、学んだことを行動として出力することです。

自分自身も経験がありますが、ついつい本を読んだり、セミナーに出席したりしただけで満足してしまったことはありませんか?
本を読んだだけですごく成長した気持ちになったり、人生が好転して行くような錯覚を覚えたり・・・。

しかし知識を得ただけで満足せず、実践に移さなければ意味がありません。
知識を得て、それを意識しながら行動することで習慣になります。
そこまでやって初めて学んだ価値があると言えるのではないでしょうか?
そして、その経験が勇気と力を与えてくれ、さらなる活力になります。

まとめ

みなさんは、「学ぶ」ということに対してどう考えたでしょうか?
この記事を読み、普段子供たちと関わる方々の「学ぶ」ということに対する理解が深まり、それが子供に伝われば幸いです。

ぜひ、これを機にインプットだけで満足せずに学んだことを出力し、意識を変え、行動を変え、習慣を変えていきましょう!!

それが普段関わる人に伝播し、さらには社会にまで広がり、国が発展することにつながります。

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