妻、自由化いたします。ただし、自由なのは本人の意思ね。
Q.妻の自由化とはなんですか?
A.夫婦ではなくなるということです。
こちら、毎年結婚式を挙げる夫婦として、今年4度目の結婚式を挙げたキタマチ夫婦と申します。
この度、1ヶ月間のお試しフリー区間を終えて、「たぶん、夫婦じゃないほうがお互い愛しあえるよね?」ってことで、キタマチ夫婦を終了させることにしました。
これからの妻の旅立ちを記念し、改めて私の元妻・マチマチがどのような人なのか….というよりは、どれほど素敵な人なのか?を記しておこうと思います。
また、来年5月中旬に最後のキタマチ結婚式となる「離婚式」を執り行いたいと思います。夫はある種カンストした愛を世界に届けるべく、妻は帝国をつくるとのことなので、むしろ夫婦の方が面白そうだし使ってやろうぜ!ってことになったら、あるいは何らかの事情で夫婦の方が都合良い場合においては、またまた「やっぱり夫婦に戻りたい!」ってなったらまた結婚式になるかもしれません。
正直、夫婦だろうが夫婦で無かろうが我々の関係性自体あんまり変わらないなってのが個人的な感想です。基本的に一緒に住んでるし、あいもかわらず彼女のことが大好きなのでね。
なお、新しい関係性が本格的にスタートした今日(9/21)の話を追記しておくので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。
水流苑まちとはどのような人か
水流苑まち、あるいはマチマチ、マチさん。彼女が素敵な人であることはもうすでに皆さんご存知だと思いますが、ここでは具体的にどう素敵なのか?について話していきたいと思います。
初めて会ったときから今日に至るまで変わらないのは、自分の人生や幸福についてとにかくストイックであること。そして、天才的に受け取り上手&愛され上手、ここ最近では貢がれ上手であること。
変わってきたなと思うのは、素直に自分のやりたいことや気持ちなどを言葉にして伝えられる部分。
今年5/14の結婚式がキッカケとなって彼女の人格に大いなる変化が起きましたが、マチマチもといマチさんになってからはあらゆることに遠慮がなくなったのは大きなポイントでしょう。
これだけでは伝わらなさそう….というよりかは僕自身の彼女を自慢したい欲求が収まりそうにないので、各項目に分けて詳しく語っていきましょう。
①自分の人生や幸福についてストイック
僕たちが結婚できた理由であり、僕たちが夫婦でいられなくなった1番の理由ではありますが、この部分こそ僕が彼女を最もリスペクトしている部分かつ最も大切にしたい部分だったりします。
彼女は25歳以降、基本的に小麦や砂糖やハチミツなど瞬間的な幸福を得られやすいアイテムを封印し、瞑想に励んでいるので、非常に根気強いです。
自分の痛みから逃げることをせず、そこに向き合って自分の本当の気持ちを確かめることができる強さがあります。
そのため、自分のパートナー(今日までは僕)の逃避行動にも敏感で、彼女のそばにいるだけで「ちゃんと自分の過去のトラウマや無意識に避けていることに向き合いたい」と思わせてくれる部分があります。(そのせいで、たまにママにしてしまうことがしばしばありましたが、彼女自身ママにはなりたくないそうです。)
彼女の根は非常に素直です。素直でないときには必ずボロが出てくるので、その部分がわかりやすいのも良いことでしょう。
②素直に自分のやりたいことや気持ちなどを言葉にして伝えられる
出会った当初、世界に対しての不信感が強かったこともあり、この部分に関しては一緒に練習してきたなと考えています。
もともと、そういうことを言葉にして伝えようとする力はかなりあったのですが、ここ4年間一緒に過ごす中で特に磨かれたような気がします。彼女のこの世界への信用度については特にここ数年で大きく上がりました。
とある友人が語ってくれていたのですが、彼女は自分がその人の才能に嫉妬していることを素直に伝えられる強さがありました。
これは、彼女が僕と出会う前の話でしたが、以前から誰かの素敵さを褒め称えるときには素直に言葉を語ることができていたようです。
ただ、出会った当初は「もう無理だ」と思ってしまったら「これを伝えてダメだったらこの人と別れてしまってもいい」と覚悟を決める癖がありました。
この部分については、今も昔も「僕はマチマチが大好きだパワー」で乗り越えて、つい先日にも自分がいくら忘れようとしても、いくら離れようとしても自分のことを大好きな人は大好きなままでいるという自信をつけさせておきました。
彼女は大切な人に自分の気持ちを伝えるときには丁寧に言葉を選んでくれました。ここ最近は良くも悪くも遠慮をしなくなったので、傷つく人を傷つけてしまう場合もあります。まあ、そもそも彼女にママを求めなければいい話なので、そういう人は僕に思いっきり愛されてください。
ただ、遠慮がなくなったと言えども、一度自分の中で感情を整理してから言葉で伝えるってプロセスは全く変わっていないので、それが彼女なりの愛だと思ってまっすぐ受け止めていきましょう。
③5/14以降の変化。あらゆることに遠慮がなくなった
今思えば、今年に挙げたあの結婚式がこのような関係になる全ての始まりだった気がします。
不思議なことに、今年のプロポーズの言葉を振り返ると、「夫である」という部分以外については概ねその通りになっているなと感じました。
結婚式当日「まだまだ我慢してそうなところがあるだろうから、そういう妥協を取っ払ってもっと羽ばたいてほしい!」と願いながら彼女を棺桶の中に運び、ひふみ祝詞を唱えたわけなのですが、斜め上の方向で彼女は自由になってました。
思えば、この日「私はたしかに何か生まれ変わった気がする!」と彼女は言ってたり、結婚式1ヶ月後に「好きな人ができた!」って言い出したり、狂ったように踊り始めたり、カラオケに無限に行きまくったり、目の前でイケメン女子とイチャつき始めたりと変化の兆候はあった。
※今は推しの男性(僕ではない)についての惚気話をイチャイチャしながら聞かされています。僕と出会った頃ってこんな感じだったんだろうなぁと思いながらニヤニヤして聞いています。
結婚式前と結婚式後の写真を見比べても全然雰囲気違いますしね。
(左、結婚式2週間前。右、結婚式10日後くらい)
これから1ヶ月フリー期間を設けて、その後に僕が別の女性と肉体関係を持つ一歩手前まで行って帰ってきたことで大きな変化があったり、8月に3週間ほど単身で東京に行って3人ほど好きな人を作ってきたりと相変わらずのストイックさで変化を起こしてきて、完全に別人になって帰ってきた!!!と思っていました。
この変化に驚き、触れることすらも拒絶されまくったので、しばらくは別人として、「マチマチは死んだ。この人はマチさんと言う別の人として愛していかなければならない」なんてことを思っていましたが、その拒絶の中に隠されたマチマチのたくさんの良い部分があるので、しばらくはそれを掘り出して、彼女がより世界に輝けるようサポートしていきたい次第。
自分は男も女も関係なく全人類(※現段階ではダイヤモンドあるいはその原石)をたぶらかしたいと思っているのに、こちらが少しでも他の人との関係を匂わせた瞬間に般若のような嫉妬をチラつかせる。そういうところが可愛いよね。まあ、そういう人なんで。
水流苑まちとどのように出会い、愛を育んだか
彼女と出会って早いもので5年目になりますが、当時東京(というか和光市)に住んでいた僕は大阪に住んでいる彼女にどのようにして出会ったか。
僕らの関係を語る上で欠かせないのは「性愛」。
初めは同じプロジェクトメンバーとしてオンライン上で出会い、性愛(というよりエロ)についてのライブ配信が初対面。(友人からは公開セクハラと言われた)
その後、友人の運営するセーブポイントという場で念願の初対面を果たし、絶妙な緊張感と距離感で足の指を舐めさせたりお尻を叩いたりした。
後にも先にもSMの縄買うためにクラファンしたのは俺くらい(当時23歳)
彼女のために緊縛を学び、そのための縄も手に入れた。
その縄を持って彼女の家に遊びに行った結果、初めて肌を重ねることになったが、大変に幸せな時間かつ楽しい時間であったために、彼女でもなければただのセフレでもない特別な関係が始まった。
途中で互いに別の人としてみたりしたけど、やっぱりあなたがいい!ってことでより愛が深まったり、お金のトラブルがあったり、それ以外にもいろいろ大変なことはあったけれど、その度に助け合って、ついに「2人の関係性のアップデートのために」結婚
こうして、毎年結婚式、もとい本気で一年に一度プロポーズをして、今年もまた夫婦でいたいか?と問う奇妙な夫婦関係が始まったのだった。
(今見返すと、全然ブレてねえなぁ….)
毎年プロポーズをして、その台本を毎年保存しているので、プロポーズの言葉を見ていけばどのように愛が深まったのかがよくわかる。ちゃんと、その一年のマチマチを思って結婚式をしてきたんだなぁと。
そして、問題の今年5月の結婚式後。
いつものようにフラりと遠くにいくときに何故か事件は起こる。
こちらの無断外泊(対面したときに言ったが。)とマチマチの突然の「他の人に恋しちゃった!」宣言。
全ての変化が進むだろうと予想した7月以降の世界。
最後の密会期間スタート。
片っ端からいい女を口説きまくるマチマチ。
この時点での僕はもう振り回されるしかないなと諦めムードだったらしい。
そして、実験的に始まった1ヶ月のフリー期間。
一線を超えないことを約束の下、フリー期間後の東京滞在での濃厚接触。
想定外のショックのあまり泣き崩れるマチマチ。
ストレートに愛を伝え続けることでなんとか持ち直し、完全復活を遂げたかのように見えた夫婦関係は、彼女の覚悟の旅と共にその形を変えざるを得ない状況になった。
次に会う直前に言われたのは「お互いに初めましての状態で会うつもりであって欲しい」
帰ってきたその人は俺の知っているマチマチではなかった。
「好きな人、三人できちゃった。」
「その人と一緒に暮らしてみたい」
「今、家に帰りたくない」
どうやら、望んでいた夫婦生活はここで一度終了してしまったらしい。
この時点で僕の中の幸せが「好きな人と愛のある日常を過ごす」になっていたので、その後の生活の中で徐々に愛やら絆やらが取り戻されたように感じた。ただ、ここから大きな変化を生むためにはもう少し男を磨いた方がいいのかもしれないと思った。
一度、彼女と同じように本気で他の人を好きになってみよう。
きっと、それを実現させることができるはずだ。
そう思って、東京に旅だった。
しかし、どこかこの関係を繋ぎ止めたいと思っていた弱さから出てきた言葉
「次に帰ってくるときには、好きじゃなくなっているかもしれない」
そんな弱気な姿が彼女に見せた最後だった。
京都で別れて彼女は金沢へ。こちらは東京へ旅立ったが、電車を降りて外に出た瞬間、一本の電話がかかってきた。
「今日で夫婦を終わりにしよう。」
そのイメージのままに、一方的に終わらせられてしまった。
「なんかムカつくな。ナメられてる気がする。」
最初に出てきたのはそんな感情だった。これから変化を起こすつもりで送り出してもらったのに、勝手に過去の自分のまま閉じ込められて終わらされた気分だったから。(翌朝、彼女から「このままスレ違ったまま終わるのは嫌だ」とメッセージが来たが。)
もうこの時点で「変わる」覚悟を決めていたから。東京に向かう電車の中でたくさん考えた。電車に乗るしかやることがない青春18きっぷの旅にはこういう退屈があるから、本当に考えたいことをゆっくりと考えられる。
Homeをこの身体に宿すことができるか
本当の愛を手に入れられるか
「ママ」から自分を解放することができるか
自由に背を向けないままでいられるか?
設けた旅のテーマはこれだった。一番上だけはよくわからないけど、今回の旅でその目標をほとんど達成できた気がする。
そんな状態で帰ってきたが、彼女の僕へのイメージは変わっていなかったようだった。しかし、そのイメージも少し話せばどこかに消えてしまったようだ。
「もともと好きな人たちに、宇宙に愛されてるんだから、愛するだけでもうハッピーだよね!」
愛されてるって自覚を持った上で人を愛する幸せさを見つけたことが僕を強くしてくれたのだろう。
運命の9/21。
この日は彼女が推しとのデートを終えて帰ってきた翌日。
夫婦としての最後の、新しい僕らの関係になってからの最初の、そして「マチさん」の中に眠る「マチマチ」を復活させる第一のミッションを無事に達成できた。
そのおかげか、今は「素直になるってとってもいいね」とか「愛せるって幸せだよね」とか「愛されるって幸せだよね」とか….
幸せを、愛を受け取れたときに浮かび上がる彼女の笑顔が帰ってきていた。
夫婦終了をいつ発表するか具体的には決めていなかった。
しかし、ちゃんとミッションを乗り越えられた今、もう発表しちゃっても大丈夫だって思えたので、この記事を書くことを決めたし、解散ライブをすることも決められた。
夫としては最後の手紙、新しい関係のパートナーとしては最初の手紙。
それがこの記事なんだと思う。
水流苑まちと関わる上での注意点
という感じで、ここまでのことを振り返ってきた上で水流苑まちと関わる人に向けての注意事項を記す。
①愛に溢れていることが前提条件
彼女が受け取れる愛は「溢れてきたもの」に限るので、そういうものを渡していくこと。
上部だけの「愛してる」も、性交渉を目的にした誘い文句も、無理をして捧げるプレゼントも、愛が溢れたことで出てきたものではないから受け取ってもらえないだろう。
本気で彼女のことを好きになって、本気で彼女のことを愛したときに出てくるヘソの下(丹田)から沸き上がるような幸福感から自然に出てくるものがそれなのだ。
よって、「愛が欲しいだけ」の人はこちら(北)で担当するので、そういう人は一度こちらで修行してほしい。
※ただし、ペットになれる人は例外
②ママを求めないこと
彼女は自分と向き合うことのプロなので、そういうのに付き合ってほしい人は素直に彼女の提供するメニューを受けるorこちらで提供する日常メニュー(後述)を受けるように。
タダ働き、しないよ。
③遠慮しないとはいえ我慢する人なので、そのときは言ってあげよう。
言っても聞かない場合が多いので、先回りしてケア的貢物を送ると良いでしょう。むしろ、先回りがデフォルトくらいに。
④他の人の惚気話をされてもニコニコで受け止めよう。
それが推しってこと。ジャニーズに嫉妬しないのと同じ。
⑤自分の正義や常識を押し付けない。
まあ、そもそもそんな人は彼女に話しかけないから、心配いらないか。
⑥成長を求めない
この人はこの人なんで。彼女における成長って、どちらかといえば浄化や癒しの結果だと思っているから。
⑦品のないことをしない。
あなたが一番美しいと思う振る舞いを心がけよう。
水流苑まちに今後提供するもの&これからの仕事
マチマチが帰ってこなかった8月、6年ぶりの一人暮らし期間の中で「愛のある日常を過ごせることが自分にとっての幸せなんだな」と気づくことができました。
なので、こちらからマチマチに提供するのは「愛のある日常とHomeとしての居場所」
一緒にいる時間は最大限幸せな時間にしていきたいので、暮らしを楽しんでいきたいと思っている。
正直、今の状況と以前の状況は一緒に過ごしている時間だけ見れば何も変わっていないので、このままでいいかなと。
同時に、前々から言っていた生活に関わる仕事もスタートさせていこうと思います。
全国渡り鳥生活倶楽部パートナー
2019年ごろから少しだけ関わっていた渡り鳥生活倶楽部。
こちらのパートナーになるお誘いを改めて受けたので、パートナーになることにしました。
同時期にADDressというサービスが始まってましたが、あちらはどちらかといえば「旅するように住む場所を変える」というシェアハウスが好きだったり旅が好きだったりする人向け。
こちらは一棟貸しが基本の地域に根ざした暮らしをメインにしているので、渡り鳥のようにその場所での生活を楽しむサービスになっています。
2015年以降、週末バックパッカー的にいろいろなところを旅し続け、現在は「日本の真ん中だから」という理由で奈良に拠点を構えて全国単位で生活を楽しんでいる僕だからこそ向いている仕事なのかなぁと。
僕側からの特典として、その地域で暮らす上での、全国いろいろなところに住むことについての相談も同時に受け付けようと思います。
月五万円で全国いろんな場所に別荘が持てる生活、やっていきましょう!
※全国渡り鳥生活倶楽部に契約しようかな?と思っている人は相談してくれるととっても嬉しいです。パートナー報酬がもらえるので。
生活体験クラブ「IN MY ROOM」
「愛のある日常」をテーマに、これまでマチマチだけに留めていた生活の提供を他の人にもお裾分けしていこうと思います。
これを仕事にしていくかまだ迷っているところはありますが、露店としてフラッといろんな街に現れたりしていければと。
誰かに何かをしてもらわなくても、デフォルトで愛されている状態になれたから、今度はどんどんみんなを愛していこうってスタイルで。
価格は調整中ですが、先着5名で1日メニューは1回1万円。
密会&オンラインお茶会メニューは先着5名で1時間2000円にて。
本格的な相談などはお茶会の後のアフタートークで。
結論:もうみんなで彼女を幸せにしていこうぜ!ってこと
正直、力不足で彼女の願いを叶えられなかった部分もたくさんあった。
ただ、足りないものを補ってくれるように彼女の好きな人が現れてくれたので、みんなで彼女を幸せにしていければいいんじゃない?と思えるようになった。
一緒にいる時の笑顔も戻ってきてくれたことだし、これからは僕も彼女ももっと幸せになっていけると思う。
そして、まだまだ末長くお付き合いが続きそうだなとも。
解散ライブではいろいろなことを振り返って話していると思う。そしてこの記事はそのライブと同時に公開する予定。
P.S 9/21 ラストファーストミッション
久しぶりの再会を果たしたのは9/16だった。
17日〜19日の間はお泊まりデートに出かけると聞いていたので、できればそれらが終わった後に奈良に帰りたかったが、三連休の混雑を嫌ったのと、名古屋で特に用事がなかったので、まっすぐ帰ることにしたのだ。
あちらは既に過去の状態のままで話が進んでいたようで、またリセットされていたようだが、今度はこちら側が変化していたのですぐに警戒は解かれた。
その日は平和に就寝。旅疲れがあったこともあり、寝坊してしまったので彼女にいってらっしゃいを言うことができなかった。
ご満悦でデートを終えた翌朝、彼女の中に感じた違和感について話し合う機会を持つことにした。
時折見せる僕に対する執着。そして、恨みや妬み。その中に何があるのか。
「好きな人を見つけたら、自分が忘れようと思った人のことは全て忘れ去ってしまう。そして、相手の人も自分のことを忘れてしまう。」
そんな思い込みがどうやら彼女にはあったらしい。
この旅の中では、敢えて思い切ってやったこともかなりあった。本気で他の人を愛してみたりもした。
その時間は本気で愛し合うことができたものの、別に彼女のことを忘れるなんてこともなかった。
つまるところ、僕は何も変わらなかったのだ。
ただ、自分が絶対的に誰かに愛されている自覚を持つだけで、誰かを真剣に愛することもできたし、自分の方に気が向いていようがいまいが、その人のことをお構いなしに愛することができるようになっていた。
こんなに気持ちが離れているのに、こんなに愛してもらえている。
彼女の人生で経験したことがない不思議な状態に彼女の中の何かが浄化されたらしく、思わず号泣してしまったようだ。
彼女が僕の旅の中で、僕に「愛している」と伝えてくれたのも大きかったし、彼女が旅をしている中で僕が彼女に「愛している」と言って、それを受け取ってもらえたから、絶対に大丈夫と思っていたが。
たぶん、彼女自身「複数の人から同時に最大級の愛をもらえる」ことに慣れていなかったのだろう。「他に好きな人が見つかったら自分は捨てられる」という思い込みが強いから。
5/14の4回目の結婚式以降、彼女はただひたすらに自分のうちなる欲を解放させ続けた。
欲を解放させるために、あえて捨てたくなかったものを捨てたことも多いだろう。
ただ、乱暴に捨ててしまったが為に、捨てるべきではないものも捨ててしまったので、それらを拾って彼女に返していくことがこれからの僕のミッションだろう。
夫としてはこれが最後のミッションになったが、まだまだ初めてのミッションを遂行したに過ぎない。
最後まで読んでくださってありがとうございました! サポートもらえると、テンション上がって更新ペースが上がるかもしれません。