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やっぱりシャーロック・ホームズが好きだ。 ロンドンの寒空、背の高い男女がコートの襟を立て…
石川淳『江戸文学掌起』の「横井也有」の章からの孫引きである。 横井也有の鶉衣に大田南畝が…
さてわたしのり子が、ここ二ヶ月続けていること。 『よみかけ』なるエッセイシリーズ。 本シ…
思わぬ再発見があったりして、文学の細部がもつ奥の深さを思い知る。 最近、金を使うという快…
休肝日とかいう面白い言葉。 まず語感がいい。口なじみがある。加えて、この一語にその日以外…
今日もまた本の話をしてしまう。 毎度変化も、芸も、工夫もない手前味噌な話題作りである。 次…
貧すれば鈍する。 わたしはこの夏、この言葉を知った。ある二種の出来事から。 お菓子と本。これらが教えてくれたのである。 1、お菓子を食べた。 わたしは日頃お菓子を食べない。ジュースも飲まない。コンビニに入るのは月に一度買うタバコを手にいれる時くらいだ。 この非美食性質はわたしのそもそもの嗜好というより、経験がつくったものだろう。わたしもサヴァランになれるならなりたかった。しかしその道を捨てることで、別のものを得ようとしたのだ。 心臓がヒリヒリするくらいお金に困った時
本を読んでない。 たしか昨日に限っては一行も、一文字も読んでいない。 そんな日は、一体何…
明日、家を出る。 行き先は和歌山県。祖父母の家だ。 五日間滞在することに決めている。 居心…
アニマル浜口が飛び出した。 私のスマホの中。 「気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!…
読書なる運動が、生活の中に組み込まれている人であれば多少、共感してくれるだろう。 生活環…
本好きは、本を溜める。 しょうがなく溜まってゆく。 それはもう資本家の金の如く。ケンドリッ…
ここ最近、モーツァルトばかり聴いている。 『クラリネット五重奏曲』 あるいは『フルート協…
今年も参加した。 アート・ブレイキーのドラムの如く窓を打ちつける大雨をもたらした台風も去り開催された古本市の最終日。 初日と合わせて五日ぶり、今年二度目の下鴨神社を訪れた。 たった五日前の景色とそこは別の国だった。 台風の通過は景色を一変させる。台風なるものの秘めるエネルギーに驚く。 到着早々、その熱気にやられた。 手を振るだけで水滴が掴めそうなほど湿度が高い。 密集する糺の森の木々が、湿気を捕まえて離さないのである。 気温が湿気によって二倍も三倍もでかい顔をする。そ