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先に結論。 杳子は小説である。 これが私のこの作品の読み方である。 直後の感想 まず、この…
2/11 近松門左衛門『曽根崎心中』を読んだ。 驚いた。あまりの衝撃にバイト先の食事会に遅れた…
ずいぶん長い間、天台宗がぼんやりとしていた。 自分なりにたくさんの本を読んで、さまざまな…
やっぱりシャーロック・ホームズが好きだ。 ロンドンの寒空、背の高い男女がコートの襟を立て…
石川淳『江戸文学掌起』の「横井也有」の章からの孫引きである。 横井也有の鶉衣に大田南畝が…
随分まえに「読書界曼荼羅」なる単語がわたしのなかでほつと生まれた。定義らしい定義をこれま…
さてわたしのり子が、ここ二ヶ月続けていること。 『よみかけ』なるエッセイシリーズ。 本シリーズは、夏休み後半のわたしの読書離れにより、リハビリ期間をもうけるはこびとなった。 今回は第二回「適当に本を読み散らかす」の段である。 自慢じゃないがわたしは適当に本を読むことにかけては、誰にも負けない。 わたしは、読み散らかすことに特化したいくつかの技法と心得をもっている。 それは元来わたしの億劫病に由来するものだ。気合いを入れると、どうしてもそれが長く続かないのである。しかし逆
思わぬ再発見があったりして、文学の細部がもつ奥の深さを思い知る。 最近、金を使うという快…
休肝日とかいう面白い言葉。 まず語感がいい。口なじみがある。加えて、この一語にその日以外…
今日もまた本の話をしてしまう。 毎度変化も、芸も、工夫もない手前味噌な話題作りである。 次…
貧すれば鈍する。 わたしはこの夏、この言葉を知った。ある二種の出来事から。 お菓子と本。…
本を読んでない。 たしか昨日に限っては一行も、一文字も読んでいない。 そんな日は、一体何…
明日、家を出る。 行き先は和歌山県。祖父母の家だ。 五日間滞在することに決めている。 居心…
アニマル浜口が飛び出した。 私のスマホの中。 「気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!」 わざわざ今頃こんなものをオススメしなくてもいいんだぞYouTubeさん。 しかし、この「気合い」という言葉に、私は胸を突かれる。 そうだ……私は意気地無しだ。私は半端者だ。堕落者だ。 のり子に「気合い」はいちばん縁のない言葉である。 また、この性根の腐敗を解消するためには、いちばん必要な言葉でもあるのだろう。 『薔薇の名前』 ウンベルト・エーコのデビュー作であり、現代小説の中