尾崎翠・梶井基次郎 対 消費社会
思わぬ再発見があったりして、文学の細部がもつ奥の深さを思い知る。
最近、金を使うという快楽があることを知った。
もう一ヶ月以上も前の話である。
バイトを終え帰り際にコンビニに目が引き寄せられた。
わたしは疲れていたのだ。単なる疲労というよりは、背中に毒の溜まったような疲労。こういう時わたしは頭がピリピリする。小さな頭痛なのだろうか。
気がついた時には夜の中に浮かぶ眩い店に入っていて、商品と光に包まれていた。お腹が空いた。家に帰ると晩御飯がすでにあることを知っていながら