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面白くない仕事に就いて、面白い仕事にしてしまう人。


プロフェッショナルの定義をこう表現したのは、
萩本欽一さんです
(先日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』)。

そこには、あがり症で台詞を三つ言う場合に、
一つは言えるが二つ目から言えず、
「正直言って、この世界は無理」と言われた
自身の修業時代の思いが投影されていたのではないでしょうか。

不器用な私は、コピーライターの修業時代、コピーの基本が
なかなかつかめず、毎日が曇り空でしかなかった日々がありました。
もちろん、面白いはずがありません。だから、
きっと萩本さんも同じ気持ちだったのでは、と思ったのです。

私は、1か月の平均睡眠時間が3時間、
毎日泊り込みで務めたある仕事のお陰で
最初の自信がつき、徐々にコピーが分かって面白くなりました。
恩師とも言うべきディレクターとの出会いもありました。
萩本さんが、7歳年上の坂上二郎さんと出会って生まれた
「コント55号」での大ブレイクは多くの方がご存知でしょう。

プロフェッショナルとは?

この番組、「プロフェッショナルとは?」という
質問を最後にするのですが、
皆さん、自身の仕事のルールやスピリットを語るので、
普遍的な「プロフェッショナル」の定義と出合えないことが多いのです。
もちろん、冒頭の言葉も萩本さんの修業時代を彷彿させるのですが、
誰もが面白い仕事に就けるわけではなく、
それを面白くできる努力を重ねた先に
プロフェッショナルになれるチャンスがあると
言っているように、私には聞こえたのです。

もちろん私にもチャンスがあります。
プロフェッショナルと心から言える
プロフェッショナルになれるチャンスが。

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