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辞めないこと。あきらめないこと。

脳の血管にできた脳動脈瘤が破裂するくも膜下出血。
藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院の加藤庸子医師は、このくも膜下出血の
早期に、特殊なクリップで脳動脈瘤の根元をはさみ再出血を防ぐ
「クリッピング手術」の世界的権威として知られます。
冒頭の言葉は、現在の地位を築いた理由を問われて発せられました
(1月20日の『情熱大陸』)。
その背景には、女医だと分かると「あなたには手術をやってほしくない」とあからさまに言われた屈辱の過去が重なっていたのです。加藤さんは「『この野郎!』と思いながら先輩に任せた」と語っていました。
昨年、女子や浪人生を入試で不利に扱った東京医科大や順天堂大医学部の問題が明るみに出ましたが、恐らく40年前くらいの医療の現場で“女医”の存在は、なおさら厳しかったのでしょう。
番組では、医学の国際学会の出席者からの「世界市場最高の女医の一人」と称賛された場面を紹介していましたが、この“女医”というのも安易に使ってほしくない言葉です。まだまだ偏見が残る医学界に疑問を覚えますが、それを乗り切るのも、まさに「辞めない、あきらめない」力でしょうか。
でも、確かに「継続」の力はそれなりに、あると思います。それなりに、その人なりに。しかし、必ず。

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