自分は自分じゃん。自分探しって何なんだ。

と言ったのは桐島かれんさんだ
(先日の『キュレーターズ_マイスタイル×
ユアスタイル』)。
内田 也哉子さんは、これに呼応するように、
「植物と一緒で人間も生きている訳だから、
生きている間は探せない」
と言った。

■「自分」は進行形

お二人とも“『自分』というのは進行形”的存在
と言っているように聞こえた。
そして、その通りだなと思う。

だから見失わないように
常に対話しないといけないし、
倒れそうになったら
励まし、手を貸さないといけない。
それは進行形で付き合っていくべき
存在と言ってよいのだ。

■「自分探し」は要注意

「自分探し」という言葉は、
それまで見つかっていなかった、
いや見ていなかった「自分」を、
ある時期突然、
探して見つける、
という意味にとれる。

そのために、
就活前には当たり前のように
「自己分析」が設定されるが、
これは自分とは関係なく
どこかにいる「自分」を
見つけよう！　的ニュアンスを含んでいて、
現在進行形で付き合わねばならない
「自分」とは自ずと異なる
商業的な臭いすら感じてしまう。
                        ＊
改めて「自分」を探す必要を感じたら
これまで誰かに敷かれた
レールに乗って生きてきて
「自分」の方を向いていなかった可能性もあり、
注意が必要だ。

■いまここにいる自分と話す

「自己」は、改まって分析するものでは、
ない。探さなくても「自分」はいつも
“ここ”にいるのだから。
素直に向き合って、
話しかければいいだけ。
どこかの会社のチャートなどに頼らず、
自分は何が得意だった？
何が好きだったかな？
何が苦手で、
何かから逃げたことってあった？

「自分」に話しかけることから
始めれば、いいんだ。

それを「自己分析」と呼ぶなら、
それがいいと思う。