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星景写真のお話|#8|【初心者向け】星空の撮り方の基本はコレ

初心者向けのカメラの設定なんかはいろんな人が説明してるから、いまさらいいでしょ。と思ってましたが、色々と本やネット情報を見てみると、これがまあ、けっこう間違ってるんですよね(^^; という事で、星空の撮影(星景写真)の基本をあらためてご紹介したいと思います。

星空の撮影と一般の撮影で違うところはどこでしょう? 基本的には星空は暗くって、ピントも構図も合わせにくいし、長時間露出になるので三脚が必要だという事だと思います。

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逆に、星は動いているので、星を目で見たように点で写すためには長すぎる露出は出来ないという事です。そうすると、かなりの高感度を使っても、風景の方が真っ暗でシルエットのようにしかならないという難しさもあります。

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星空を綺麗に撮るためには個別の技がたくさんあります。今回は、ちゃんと星空が写って、みんな大好き天の川もなんとか写るという初心者レベルの話をします。

星空を撮影するのに必要なものはこれだけです。

①カメラ
②レンズ
③三脚

ですが、最低限、天の川をなんとか写したいというなら、長時間露出(10秒とか15秒とか)が出来るカメラが必要です。スマホや小さなコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)だと秒単位の露出が出来ないカメラも多いです。レンズは可能なら広角か超広角が広い範囲が写せるので有利です。広角、超広角とは、レンズの焦点距離(〇〇mmと書いてある値)が標準より小さなレンズで、値が小さいほど、広い範囲が写せます。三脚は、風がない時にそっと扱うなら小さくて軽いものでいけますが、なるべく太くて重いものが良いです。

撮影方法ですが

①カメラ・レンズの設定をする。
②三脚にカメラを固定する。
③ピントを合わせる。
④構図を決める。
⑤シャッターを切る。

となります。少し詳しく説明しましょう。

①カメラ・レンズの設定をする。
星空の撮影では、いわゆるオート(カメラが露出やピントを決定)が使えないので、自分でカメラ・レンズの設定が必要なのですが、下の設定はカメラによっては設定が出来なかったり、不要だったりします。基本的な設定は

撮影モードは、M(マニュアル)
ISO感度は、1600以上で、可能なら6400あたりまで。
絞りは、開放で、出来ればF2.8より明るいレンズで。
シャッタースピードは、レンズによりますが15秒程度で。
ピントは、MF(マニュアルフォーカス)
手振れ補正は、OFF

というところです。

②三脚にカメラを固定する。
三脚の上にネジがあります。たいていのカメラには下にネジ穴があるので、回して固定します。三脚は必要がなければ脚を伸ばさないようにしましょう。無用なトラブルが避けられます。

③ピントを合わせる。
ピント合わせは皮肉なことに小さくて手軽なカメラ・レンズほど難しいのです。別のnoteでピント合わせはご紹介してますので、方法のところをご参照ください。
星景写真のお話|#4|いちいちピント合わせしない。

④構図を決める。
構図の決め方ですが、これも小さくて手軽なカメラ・レンズほど暗すぎて何も見えず、難しいのです。どんなカメラでもやれるやり方は、だいたい決めたら撮ってみることです。そうすると、写った星空や風景は見えますから(露出が足りないと見えませんが)、結果を見て、あ、もうちょっと上を向けよう、とか出来るわけですね。適当でいいなら1回で、厳密に合わせたい場合でも3回くらい撮ってみたら構図は決まるでしょう。

⑤シャッターを切る。
そのまま手でシャッターボタンを押したら振動でブレてしまいます。レリーズリモコンというパーツがあれば良いですが、無ければセルフタイマーを使います。手でシャッターを押しても、時間が振動を収束してくれます。

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さて、どうでしょう?
意外と簡単! という方もいれば、全然思ったように撮れない・・・という方もいらっしゃるでしょう。私は星景写真講座もやっております。今年はまだ実講座を企画してませんが、個人レッスンビデオ視聴はいつもやっております。
NORI星景写真講座

本格的にやりたい方はぜひ受講していただければと思いますが、さまざまな要点やコツはこのnoteやtwitterなどSNSでも配信しています。youtubeも始めましたのでぜひご覧ください。Facebookやmixiなどは省略(^^;

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@m_roadster
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NORI PHOTO チャンネル

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今回、期間限定のサービスイベントとして、

無料で個別のワンポイントアドバイス

をやります。次回のnoteに詳細書きますが、メールでお1人様1件に限り、星景写真に関する質問にお答えします。全然思ったように撮れないんだけど、理由がわからない・・・という方はぜひお気軽にメールください。

次回をお楽しみに(^ ^)

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