アフターコロナ 、変わるもの、変わらぬもの、変えねばならぬもの #BlackLivesMatter
I can't breath
ジョージ・フロイドさんという黒人の方が警官に首を抑え付けられ亡くなる事件が起きた。
それを発端として、全米でデモや暴動が勃発している。
40近い都市で夜間外出禁止令が出されていたが、大勢の抗議者がそれを無視し、警察や州兵と衝突した。
トランプ大統領は、暴動が過激化する場合、軍を投入してそれを鎮圧すると6月1日演説した。
アメリカにおけるCOIVD-19感染者は181万人を超え、死者は10万5000人以上を数える。
停滞する経済、営業できない店舗、職を失った人々、なおも全米を蔓延するウィルス。
それでも、デモ、抗議、暴動、暴行、略奪、抗争。それらがいつまでも続く。
アフターコロナ
10万人を超える死者を出し、160万人を超える人が感染したその国で、感染拡大を顧みず、全国区で暴動やデモが起こる。
変わらないもの。黒人差別。毎年のように、その話題があがる。
暴動。大なり小なり、テレビの向こう側では、黒煙が立ち上り、火炎瓶が投げられ火の手が上がる。毎年のように、そんな光景を目にする。
全世界で600万人を超える感染者など見たことがなかった。
人気のまったくいないニューヨークのストリート、タイムズスクエアなど見たことがなかった。
6兆ドルを超える経済対策など聞いたこともなかった。
しかし、コロナが来るかどうかは関係なく、黒人差別問題によるデモや暴行は、5年前も10年前も20年前も起きていた。
変わらぬものは何だろうか?
変わるものは何だろうか?
そして、変えねばならぬものは、何だろうか?
変わらぬもの
あい変わらず、SNS上では誹謗中傷が続く。
あい変わらず、世界のどこかで戦争があり、紛争がある。
あい変わらず、人種差別問題の芽は残り、何かの発端で大きなデモが巻き起こる。
あい変わらず、森林破壊は続き、
あい変わらず、大気汚染は蔓延している。
変わるもの
COVID-19によって、確かに変わった。私たちの生活は。
在宅ワークに切り替わった。リモートワークも当たり前の世の中に変わった。大手企業でさえ。
満員電車を避けるようになった。密かどうかで行き場所を変えるようになった。不必要な会食に行くこともなくなった。
Web会議だけで完結しようとする意識へと変わった。リアルで会ったことがない人をどうやれば信じることができるか、考えるようになった。
世界中、すべての国が同じウィルスという問題を考えるようになった。人類共通の課題がそこに現れた。
宇宙には一般人が行ける時代となった。一方、飛行機で移動することを避けるようになった。
40億人がスマホを使い、いつでもどこでも、テキストも画像も動画も配信し、ライブ配信さえ、誰もが無料で出来、世界へ届けることができるようになった。一方、隣人がウィルス感染者かどうかは分からない。
変えねばならぬもの
コロナが気になりニュースにかじりつき始めてからもう4ヶ月以上が経った。
変えねばならない。
私たちには変えねばならないことがある。
黒人の方が亡くなられた全米。そのデモの渦中での出来事。それを如実に物語る2分の動画。
46歳の男性が叫ぶ。「俺はもう我慢ならない。いつも俺たち黒人は差別されてきた。だから暴力に訴えるんだ」
31歳の男性がそれを制止する。「お前はいくつなんだ、46歳か、俺は31歳だ。46歳になっても同じなのか。31歳の俺も同じなんだ。俺が10年後どうなんだ。同じなんだ。またこんなデモががあるのか。暴動があるのか。4年前のデモもそうだった。」
16歳の青年が立ち尽くす。31歳の男性が畳み掛ける。「お前はいくつだ。16歳か。いまを見ろ。46歳の人がずっとこうだったと言ってるんだ。31歳の俺もずっとこうだと思ってるんだ。お前はどうだ。16歳のお前はいまこんな暴動いやだと思ってる。10年後、20年後、46歳になった時、どうなんだ。どうなりたいんだ・・・」
変わった未来はやってこない。
未来を変えるには、今から変えていかなければ始まらない。
差別をなくすには、「今」この瞬間を生きる私たちが変わらなければ、未来は変わらない。
戦争をなくすには、「今」この瞬間を生きる私たちが変わらなければ、戦争はなくならない。
ウィルスの恐怖をなくすには、「今」この瞬間を生きる私たちが街と国と社会を変えねば、そんな未来はやってこない。
変わってはならないもの
お茶碗に白く輝くお米
赤くみずみずしいトマト
鳥のさえずりが聞こえてくる緑の森
クジラが波しぶきをあげる青い海
橙色の暖かい日差しを浴びせてくれる空と太陽
笑顔が絶えぬ公園、学校
新しい技術が生み出される卓上
変わってはならないものがあるからこそ、変えねばならないものが見えてくる。
「今」この瞬間を生きる私たちは世界に70億人いる。
I can believe
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