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仮想通貨からブロックチェーンへ・・・ bajji創業にあたって

ブロックチェーンが革命という言葉と共に世の中に出てきて3年。
まだ、その真の姿は現れていないと私は考えています。

私が初めてブロックチェーンという言葉に出会ったのは、2013年の秋でした。自身で創業したDiixiという会社で当時、the CHAOS ASIAというイノベーションイベントをプロデュースしていました。

そこの登壇者の2人が、ブロックチェーン、ビットコインについて語っていたのが出会いでした。

それから3年後、2016年6月、LastRootsという会社を東京で創業し、ICOを実行しました。その中で、仮想通貨取引所のリリースをうたい、サービス(動画広告と仮想通貨を組み合わせた)と取引所の両方を難なく2017年3月にリリースしました。

ブロックチェーン革命と仮想通貨革命

これは似て非なるものでした。2016年、2017年当時の私には、まだその明確な境界線が見えていませんでした。

そして、それは投資家も、ユーザーも、そして国家もそうでした。

2018年1月。500億円を超える史上最大の流出事件が日本で起きました。

仮想通貨交換業への規制強化、制度設計の見直しが始まりました。そこでようやく私もはっきりと見えてきました。

ブロックチェーン、仮想通貨、そして、仮想通貨取引所の違いが。

当時16社あった仮想通貨交換業のみなし事業者は、13社が廃業・撤退し、残るのはマネックスグループのコインチェック、楽天、そしてLastRootsだけという状態になりました。

仮想通貨取引所は、取引(金銭的な損益が発生する)の場所を提供するところ。これはもはや金融サービスに他なりません。

仮想通貨は、その名前がついている通り、通貨です。さらにビットコインをはじめとした通貨は、送金が容易であり、国境を意識しません。極めて流動性(流出リスク)の高いものとなります。さらにICOとして、それをドメインを新規に作るが如く簡単に生み出せる環境が整っていました。いや、国境を意識せず、P2Pで送金できるものこそが、仮想通貨であり、ビットコインでした。

流動性が高く、価格にボラティリティがある。金融サービス上での取引にも活用される仮想通貨(トークンを含む)を活用したサービス(ICO、多くのDapp)は、サービスの拡大というものと、通貨としての不安定要素、金融サービスとして縛られるパーツ、という相反する三つ巴の矛盾を孕んでしまっていました。

仮想通貨も、ICOも、仮想通貨取引所も、すべて新しいイノベーションであることは間違いありません。しかし、このイノベーションが真の力を発揮するには、金融制度が主要国で足並みをそろえて作り上げられる必要があります。LastRootsはその仮想通貨革命の只中に向かって走っています。

一方、ブロックチェーン革命は、まったく異質のものです。ブロックチェーンを活用した最初の応用例が仮想通貨としてのビットコインであったが故に、同一と捉えられがちですが、まったく別の革命です。

Decentralized。非中央集権。それは承認を得ずとも勝手に始められることを指します。そのうえで、P2Pでの価値移動が全体として認証されることで、マイクロアクションをトレーシングできるようになります。その結果、今までとまったく異なるインセンティブ設計が可能となるのです。それがブロックチェーン革命の本質です。

仮想通貨交換業をメインとするLastRootsは金融機関として仮想通貨革命に邁進することになりました。現在LastRootsは、新しい経営陣、取引所運営責任者、カスタマーサポートやコーポレート対応の心強いメンバーが揃い、充実した体制で走っています。顧客資産の保全を第一として、金融サービスの提供に向けて、ひた走っています。これほど心強い充実した体制で日々仲間が事業を運営してくれていることは感謝に絶えません。

金融サービスは、その専門家であるメンバーに託し、私は新たなチャレンジに進もうと決めました。

そこで私はLastRootsの社長を退任し、改めて数年前より挑戦したかったブロックチェーン革命の中に飛び込もうと決心し、この会社bajji(バッジ)を立ち上げました。

bajjiが目指すのは、ブロックチェーン革命における世界でのリーディングカンパニーです。

この革命で世界を変革する、そのトップランナーになることです。

変革する対象は、人と人とが出会い、お互いの信頼を築く「信頼経済」、それをデザインすることです。それが加速すれば、未来を変える力はさらに大きなものとなります。

いまソーシャルメディア上には20億人を超える人が繋がっています。これだけ人と人とが繋がりをもてた。それにも関わらず、信頼は見えてこない。信頼を見える化できれば、それは資本主義の次の形となるはずです。

それが、まず我々bajjiが狙う場所です。ブロックチェーン技術が産まれることによって、初めてこの社会の形が描けるようになったのだと思います。

未来を変える出会いを増やす。ブロックチェーンを通じて

まだ見ぬ社会を創造していきたいと思います。ブロックチェーン革命を信じる仲間と共に。

株式会社bajji
代表取締役CEO
小林慎和

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