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男女の別れのルールとは?~SATCからの学び~

数年前に高校のプチ同窓会での出来事。
集まれるメンバーで取り合えず久々に飲もう!となり、お声がかかった。

私のロストバージンは17歳の夏。
出会いは同じ高校の夏休みを利用したオーストラリアへのホームステイ。
同じクラスではあった彼なのに、その時まで全く意識もしていなかったし、
失礼ながら興味も全くなかった。
オーストラリアでの彼は日本にいる時とは別人!もともと、キャンプや
アウトドアが大好きらしく、ワイルドなオージー(オーストラリア人)
にも負けずとも劣らないほどの仕切りの良さ♡
私はそんな彼に魅かれていった。よく言われる、スキー場ではスーパーマン
だけど、平場に帰ればフツーの人・・・今でこそ、そんなことを思う(笑)

セブンティーン☆なんともいい響き。
オーストラリアの満点の星空が一層ムーディーで、彼と二人で色んな話をした・・・と思う(笑) なんせ、約30年も前のことなので記憶が薄い部分もあるけど。この頃の年代は本当に多感で、この最中にホームステイ体験は
今の私の一部であるんだと思う。親に感謝しつつ、一番の収穫が恋や性の目覚めだったことに少々後ろめたさも正直感じる。

帰国してから、毎週のようにデート♡
ロストバージンの場所がとあるラブホテルのしかも!卍という部屋・・・
そう、ザ・SM!の部屋。この部屋しか空いてなかった(泣)
致し方なく、こちらで痛みに歯を食いしばり違った意味で、部屋の名のごとくSMだったのだ。SEXのどこが気持ちいいのだろう?あまりの痛さに
もう二度としない!と思ったことは今でも鮮明に頭に残っている。

高校生男子の性欲はサル以上だ!とも言われるけど(高校生男子諸君ごめんね)私の経験上、これは本当。会うたびに求められ、それが愛情の表現だと
思い受け入れ、次第に疑問に変わる。ヤルだけ?
次第に彼への疑問が、自分への疑問へと変わる。もっと私を愛してくれる人がいるんじゃない? 付き合いが長くなって、マンネリが続くとお互いの嫌な部分に気が付きはじめる。長年連れ添った夫婦であれば、妥協や譲歩も諦めもあるのかもしれないが、血気多感なセブンティーンにはそのテクニックなんぞあるわけない。私は次第に彼への熱が冷めていくことを感じていた。

その頃、ちょっとワルめな男子から紹介したいヤツがいると声をかけられた。このワル君は私に彼がいることを知っているはずなのだけど・・・
今、思い出してもタイミングの良さに感心する。
気持ちが離れていっていることなんかお構いなしに、彼は私から離れないようになっていた。学校の帰りは私を家まで送り(二人ともチャリ通)
私の態度が冷たいと感じると、夜、外から私の部屋に小石を投げて名前を連呼したりと・・・今じゃ捕まるよ!ってくらいロックオンだった。
ハッキリと私が別れを告げていれば、振り回すこともなかった・・・このことは謝罪会見を開きたいくらい申し訳なく思っている。
この場をお借りしまして、ごめんなさい(__)

私はズルズルした関係を引きずったまま、ワル君にお友達を紹介してもらった。見た感じは久保田利伸似で口数は少ない硬派な感じ。この彼とは後に私の恋愛至上継続年数NO.1の6年のお付き合いとなることとは、この時点では想像もつかなかった。この彼とのことも今後のテーマでふれることがあるかもです。その時はどうぞよろしく。
彼はなんと暴走族に入っていて、私の知らない世界のことを話すの。
それがまた新鮮で・・・ワル君いわく、
”ヤツは族の集まりに行くときなんかは、ちゃんと家の手伝いもやってから行くヤツなんだよ。アイツの家に迎えに行ったらよ、風呂を薪で沸かしてたんだよ。未だに五右衛門風呂なんだけどよ、フツー自分が入らないならわざわざ親のために風呂なんか沸かさねぇよな。しかも外でクソ寒いのによ。”
ワル君は茶化しながらも彼のことを褒めてることがわかった。
私の頭の中では、不良が雨の日に道端で泣いている捨て猫に傘をさしかけて、「寒かったよな。お前も捨てられたんだな・・・俺が拾ってやるよ、
一緒に帰ろうな。」のシーンが浮かんだ。

この時点でもう自分の気持ちは完全に久保田利伸タイムシャワーにうたれてに心がいっていた。
彼に別れを告げて、久保田利伸missingと付き合うようになった。

~プチ同窓会に戻る~

お酒も進んで、気持ち酔っていると ”もっと誰か呼ぼうぜ!”と友達が
今から来いよ!と電話をかけまくっていた。
しばらくすると、ドンドンと居酒屋の個室のドアをノックする音がした。
ガラッ・・・”おぅ!みんなしばらく”現れたのはバージンを捧げた彼だった。
私は彼を振った形となったわけで、それ以来は口も利いていなかった。
私は彼を振った酷い女である。今更、謝罪も違うな・・・気まずい空気は
この空間ではなるべく避けたいし、皆に気を遣わせるのはもっと嫌だった。
よし!酔った勢いで話しかけてみよう作戦だ。
”久しぶり~!元気だった?” 
「あぁ、まぁ元気だったよ。今、インストラクターしてんだって?Facebook
で見かけたよ。」
”そうなんだよ、Zumbaやってみたらよ”
思ってもいない言葉で自分を盛り上げていた、がんばれ!
その後も意外に二人だけの会話で盛り上がった。ホッとしていると・・・

『なんで、お前ら別れたの?』
本気で言った奴の後頭部を蹴り倒したいと思った瞬間だった。
場も凍り付いた。
私が正直に”別な人が好きになって、別れました!”とでも言えば良いのだろうか?はたまた、彼が「コイツ酷くてさ、他に男つくって俺のこと振ったんだよね。」とでも言いだすのだろうか? しばらくの沈黙。
口火を切ったのは彼だった。

「お互いさ、若かったんだよ。」

これ以上の空気緩和剤はない程の破壊力!
一番破壊されたのは、多分・・・私。顔面パンチをくらった感じだった。
自分は何一つ成長していない気がした。
彼はすっかり大人の男性になっていて、頼もしい存在に思えて。
死刑執行前ギリギリに無罪となったような気分。

男女の別れのルールとは?
時間薬という言葉をご存じでしょうか?
人間は忘れる生き物です。これは素晴らしい能力。
時が経つにつれ、記憶は色あせてしまう。
この彼との別れも十分すぎるくらいに色あせていたんだよね。
テーマは男女の別れのルールだけど、
私としては、次会った時にはお互いが笑顔で挨拶ができること
かな?
それには時間という緩和剤が必要なのかもしれない・・・


次回、恋愛中の親しき中にも礼儀あり?をお届け致します。

必要な方に届きますように・・・愛と感謝をこめて♡

ノリーブラッドショー












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