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愛と信仰のかたち~SATCからの学び~

日本人の大半は宗教をもっていない・・・無宗教が多いかと。
せいぜいお葬式の時まで宗派なんて知ることもなく、生きてる。宗派を知ったとしても、特別お祈りを始めたり、熱心な信者となることもない。
もちろん、何かしらの宗教に属している方もいらっしゃいますので、これは
あくまでも私の推測でしかならないけどね。
今日からsex and the city(SATC)のドラマに基づいた、各章のテーマに沿って
日本版・・・いや、ノリーブラッドショーのコラムを書いて参ります。
どうぞ、お付き合いくださいませ♡

”愛と信仰のかたち”で真っ先に思い浮かんだのが、4~5年前に旅した
エジプトでの出来事。Facebookで知り合った人を頼りに子供の頃から夢見た
エジプトにひとり旅♪ この知り合いはエジプシャンで、彼から友達リクエストをもらった時にカイロ在住が目飛び込んできて、すぐに承認しちゃったの。私の中ではこの時すでにエジプトに行くためのセイフティーネットを作っていたんだよね(笑)
騙されるとか考えなかったの?って友達に聞かれるけど、それはそれで・・・自分が悪いってことでくらいにしかかんがえてなかったのかもなぁ。※良い子のみんなはマネしちゃだめよ。

彼はIT会社の経営者だったの。といっても、海外の企業に多い共同出資者の一人で・・・社長?オーナーでした。カイロの空港にお迎えに来てもらい、色々と案内やらホテルの手配やらと滞在中はすんごくお世話になったのよ。
仕事の合間にピラミッドやモールやら連れて行ってくれて、オフィスにも
お邪魔したけど、他のスタッフは”この人、誰だ?”状態(笑)
そりゃ説明も無しに社長室に入ったり、オフィスをウロウロしたりだものね、しかも日本人! 彼にお茶を飲みたければここにあるから、自由に飲んでねと何のお茶だかわからないティーパックを一個ずつクンクンしながら確かめてたっけ、私。
まぁ、これならイケるかものお茶を選んで給湯室らしい小さいキッチンでお湯を沸かそうとしていると、給仕さんらしき女性が”これは私の仕事ですから”と声をかけてきた。なんと!給仕さんまでいるのかよ!と内心思ったよ。
お言葉に甘えてお茶を淹れてもらっているうちに、彼女からの怒涛の質問攻めが始まった。
”あたたの仕事は?”
”あなたの家族は?”
”あなたは結婚してるの?”
”どうして一人で来たの?”
”あなたとオーナーはどんな関係?”
”なんでそんなに痩せているの?”・・・(笑)
などなど。
この質問に答えているうちに女性が一人増え、二人増え・・・
いつの間にか僅か4畳ほどの給湯室が女性スタッフ集合!となっていた。
10人以上は集まってたかな?押すな押すな状態。
ソーシャルディスタンスがこの頃なかったのが幸いよ。
一番、質問が多かった ”あなたの仕事は?” に改めて答えた。
”私は普段、ダンスフィットネスのインストラクターをしているの。エジプトにもベリーダンスがあるよね。私のフィットネスの中にもベリーダンスが入っているのよ。腰の使い方がとてもセクシーで素敵よね。”
そう言い終えると、彼女たちは踊って見せてくれたの。普通のエジプシャン女性でもフツーにベリーダンスが踊れることに驚いた。
私は携帯にベリーダンスっぽい曲が入っていたことを思い出して、小さい音量でその曲を流した。すると!彼女たちビックリするほど生き生きと踊りだして、NORIも一緒に踊りましょと手を取られた。
盛り上がっていると、オーナーがニコニコしながらやって来た。ヤベッ!
私は急いで”皆さん!さぁ、お仕事に戻りましょう”と声をかけて、彼女達との楽しい時間はお開きとなった。
オーナーである彼に怒られるな・・・とビクビクしていたら
”君は彼女たちにどんな魔法を使ったんだい?あんなに楽しそうな彼女たちを見るのは初めてだ!”と褒められてんだか?よくわからない複雑な気持ちだった。
結局、彼の仕事は続き・・・私はラウンジのようなところに身を寄せていた。すると、先ほど給湯室にいたであろう女性が私の横に腰をおろして、私の顔を覗いてきた。”NORI、あなたに質問があるの”何やら深刻そうな感じ。
”私ね、あと何か月後かには結婚するの”・・・あまり浮かない表情。
”おめでとう!素敵じゃない!”と能天気な私は即座に答えたんだけどね、実はこの結婚する相手とは一切面識がなく、親が電話で何回か相手とやりとりをして決めたらしいの。
よくは聞かなかったんだけど、多分”いいなずけ”とやらに似ている。こちらでは宗教的な縛りもあり、日本とは世界が違うんだろうに。エジプシャン皆がそうであるとは限らないかもだけどね。
”NORI、あなたならどうする?” どうするもこうするも、会ったことのない相手と結婚はしないし、まず相手をよく知ることから始めるかな。
あなたはその会ったことのない人を好きなの?☚努めて笑顔で
”わからない・・・だって会ってないから。でもお母さんは、彼のことをすごく気に入っていて素敵な人だって言ってるから”
彼女には失礼だけど、私には未知の領域過ぎて難問にしか思えなかった。
これも運命なんだろうなと思いつつ、幸せになってね♡としか言葉にできなかったよ。

しばらくすると、今度は秘書をしている女性が私の隣に座った。
”相談があるの、私の夫が三か月も家に帰ってこないの・・・私は彼のことを愛しているし、子供たちも寂しがっているの。私、どうすればいいかわからないのよ”
どうやら・・・ここのラウンジはお悩み相談室になったようだ。
私の言えなかった本音をここで
”私だったら、そんなろくでもない男とはさっさと別れて、慰謝料をたっぷりと請求してやる!!!最後にこのクソヤロー!って叫んでやるね”
とは言えず・・・”私だったら、もう少しだけ待ってみて、まず自分はどうしたいか?の声を聴くようにするかな?まずは子供達が心配よね”
なんだか無難なことしか言えなかった。
帰国してから調べたけど、日本のように紙切れ一枚で離婚が成立する国ではないとのこと。男性には離婚時に女性側にたくさんの慰謝料と財産までも引き渡さなければならないらしく、この女性の旦那さんは別れを考えていたとしても離婚に踏み切れないのだろうな・・・と(・_・D フムフム

愛と信仰のかたち
世界中には様々な愛のかたちがあって、信仰がある。
信仰を持っていることは、ある意味幸せなことであるかもしれない。信じていることがあれば、それを力や糧にできる。心のよりどころとでも言えばわかりやすいかなと。
彼女たちの悩みもアッラーに守られている中で起こっていること。このことは彼女たちが一番よくわかっているし、全てはアッラーによって導かれたものだと理解もしている。私が悩みを解決してくれる!とは思ってなくて、彼女たちが必要としているのは国を超えた女性の共感力なんだろうな。

次回、別れのルールとは?をお届け致します。

必要な方に届きますように・・・愛と感謝をこめて♡ 

ノリーブラッドショー

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