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母の車で聴いた歌

前回の「のりしお往復書簡」の中で、私のカラオケの十八番は若いころからずっと久保田早紀の「異邦人ーシルクロードのテーマー」だと書いた。

この世紀の名曲がリリースされたのは1979年。私がまだ2歳の時だ。なのにどうして、この曲の歌詞を完璧に覚えていて今でも歌っているのかと言えば、母が車の中で流していたのをずっと聴いていたからである。

母は、当時緑色のスターレットに乗っていた。この写真と全く同じオレンジのラインが入ったかっちょいい車である。

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社用車としても使っていたので、母の車には無線トランシーバーがついていた。母が自分あてに入った無線に応答する姿はとてもかっこよかったのを覚えている。運転中に無線が入ると、母の代わりに私が応答するように言われることもあった。「りょうかい、どうぞ」とにかくこう答えればよかったので簡単だった。

父と経営する会社で働き、家に帰れば7人家族の主婦として家事をこなす母にとって、車の中は唯一人の目を離れて20代の女性として(私を22歳で産んだ若い母だった!)リラックスして過ごせる場所だったのではないだろうか。

母はカーステレオでいつも音楽を流していた。いつでもどこに行くときにでもだ。私と妹たちは、その車の中で母が好きな曲を聴いて育った。

今回その車中での記憶を蘇らせたくて、母と妹たちに電話取材(笑)を敢行した。そしてそれをもとにSpotifyでプレイリストを作成したので皆さんにシェアしたいと思う。

残念ながら小坂明子の「あなた」とちあきなおみの「喝采」はSpotifyには公開されていなかったので、それぞれ、宮本浩次、石原裕次郎バージョンを入れておいた。(オリジナルは言うまでもなく素晴らしいが、カバー版もなかなか良くて驚いた。)

約40分間このプレイリストを聴きながら、若い母が運転する車で子供だった私たち三姉妹とドライブしませんか?作業中のBGMにもおすすめです!!

それでは。

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