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B線TNS日記 56 オンラインファンミーティング

某月某日 TNSにて

自由に遊びにも行けず、人に気軽に会うことも出来ない日々。インドア生活に嫌気がさし始めていたことは前の日記にも書いた。ここ最近は散歩をしたり、なるべく体を動かしたりと工夫して少し気分が上向いていたけれど、やはり自分のMAXご機嫌状態からは程遠い。

友達と会って美味しいご飯を食べておしゃべりする。

美味しいお酒を飲んでげらげら笑う。

カラオケに行って思いきり歌う。

そんな発散型の楽しみを封じ込まれている今だけど、とても楽しい休日を過ごせたという話。

次男と私が推しているK-POPアイドルグループのオンラインファンミーティングなるものに参加したのだ!

このグループ、昨年夏ごろ日本でも放送されていたサバイバルオーディション番組でメンバーが選ばれて、昨年末にデビューしたばかり。デビューはしたものの昨今の状況下、有人でのライブやファンとの交流会が開催できていなかったが、今回初めて会場に人を入れてのファンミーティングを決行するのだという。そのファンミが全世界に向けてオンライン配信されるのだ。

もはや女子中学生並みにアイドルの公式アカウントをフォローしまくっている私のSNSにこのイベントの通知がきたものの、この歳になってアイドルのイベントに参加するのもどうかと思い、そのまま見過ごしていた。

オンラインでのイベントに3500円という金額を払うのも一介の主婦としては躊躇するところがあった。

しかし、開催日が近づくにつれて私の心は動き出した。

「これ、参加したほうが面白いんじゃないか?」

「ここ最近のネガティブ思考打破のためには、これくらいやらなきゃダメなんじゃ...」

いろいろな言い訳を並べ、購入ボタンを押すのを何度も躊躇いながら、とうとうイベント前夜に参加券を手に入れた。推しに貢いだわけである。

次男と私はその時点で興奮が止まらない。楽しみすぎる!

一か八かで翌日学校が休みの長男にも一緒に参加しないか声をかけたところ、意外にも「一緒に観たい」と即答。えっ!嬉しい。急ぎそのグループをほぼ知らない彼に、既出のMVのリンクを送っておく。「この2曲は必ず予習しておくように」というメッセージとともに。

イベント当日の日曜、午後からのファンミに全集中するため、朝一から買い物や投票、もろもろの家事を完璧に済ませ、息子たちは近所のスーパーにお菓子と飲み物を買いに行った。長男は昨晩予習を完璧にしたようで、7人いるメンバーの名前と顔を一致させていた。私は3日くらいかかったのに。すごい。

部屋の明かりを全部消して、カーテンを閉め、部屋を真っ暗にしてからパソコンをスピーカーと接続して、音量のチェックも完了。開演5分前には全員トイレも済ませた。

私は昼食の時からビールを飲み始め、冷蔵庫にもきんきんに冷えたビールを用意してあった。もうけっこう酔っていて、楽しくなっている。

そしていよいよイベントが始まった。

マンション住まい故、騒音問題にならない程度に、一緒に歌い、モニターの前で踊り、笑った。長男も予習の甲斐あってお菓子をつまみながら楽しそうに観ている。ガチファンの次男は言うまでもない。

イベントの終盤、デビューまでの軌跡を振り返り、ファンの応援に対して涙するメンバーの姿を見て、私も号泣。部活を頑張る息子たちを応援する心情の者としては、彼らの親御さんたちの気持ちを考えてまた号泣。(酔っぱらってた)

そんなこんなで約3時間のファンミは終わった。

長男も完全にファンになった模様。これでヲタ仲間をひとり増やすことが出来た。

ああ、やっぱり自分から楽しみに行く姿勢は大事。今週はいろいろ忙しいのだけれど、なんだか意欲的に過ごせているし。

発散は大事だな。

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