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B線TNS日記 62 燃える金曜日

某月某日 TNSにて

花金という言葉がある。

「花の金曜日」の略で、都市部から徐々に週休二日制が導入され始めた時代、休日前の翌日の仕事や学業を気にせずに遊べる楽しい金曜という意味で使われ出した言葉である。バブル期の影響もあって、金曜の夜はお金も遣ってパーッと楽しむイメージのこの表現。

当時田舎の中学生だった私は、自営業で土曜日ももちろん仕事がある家庭の居間のテレビで、明日の学校の心配をしながら「はなきんデータランド」を観ていた。

韓国ではこの「花金」のことを불금(プルグム)「燃える金曜日」と表現するらしい。めらめらと燃えるように熱く飲み、遊び倒すイメージが浮かんでくる。ハングルのラジオ講座で習って以来、私はこの表現をとても気に入っている。

上京してからの独身時代、花金というより燃える金曜日を過ごしていた気がする。飲みに行けば楽しくなって我を忘れて終電を逃し、踊りに行けば声が枯れるまで騒ぎまくった。私の燃える金曜日の翌日にはいつも二日酔いや筋肉痛に苦しむ地獄の土曜日が待っていた。

子供が生まれてからは、金曜だからといって羽目を外して遊びまくるということはしていないけれど、なんとなくウキウキとした気分になる。夜更かしをして子供たちと映画を観たりするのも好きだ。

みなさんはどんな金曜日を過ごしますか?

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