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B線TNS日記⑩ 猫型パン

某月某日 TNSにて

高1の長男が友人たちと出かけた。何やら猫の形のパンを買いに行くらしい。お小遣いを渡して、家にも少し買ってきて欲しいと頼んだ。パンは大好物だ。

帰って来た息子は思ったよりもたくさんのパンを買って来てくれた。お小遣いを全部土産につかったらしい。いい息子だ。

紙袋から取り出された猫型パンはどれもとても可愛い。ひとつひとつ丁寧に包装されている。思わず「かわいい〜」と歓声を上げてしまう。小1の次男も喜んでいる。

私は断然犬派だし、ファンシーなものは好きじゃない。キャラクターグッズもほぼ買わないし、ディズニーランドすら好きじゃない。キャラ弁も作らない(作れないからとの噂もある)。

しかし。最近、少しおかしい。「かわいい」ものに心が動かされるのだ。

まさかファンシーおばさん化してきてる?あまり考えたくないことだけどその可能性はありそうだ。昨日もあの猫型土鍋をよく見るためにあのファンシーショップを覗いてしまった。そして真剣に購入すべきかどうか考えてしまった。


翌朝、猫型パンを焼いて家族で食べた。

次男が猫の耳の部分にかぶりつこうとした時、「いっ痛いにゃ!」と小さく叫んだ。
次男はパンをかじるのをやめてこちらを睨みつける。「お母さん、そういうのやめてよ。」

こういう動物やキャラクターの形をしたものを子供と食べる時、私は必ずこれをする。子どもが「食べたいけれどかわいそう」という絶妙な顔をするのがたまらなくかわいくてついついふざけてしまう。

多分ずっとやり続けるのだろう。お母さんである限り。


今日のDKB(男子高校生弁当)

サンドイッチ

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