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宇宙飛行士は見た 宇宙に行ったらこうだった! (山崎 直子)

(注:本稿は、2021年に初投稿したものの再録です。)

 山崎直子さんご本人のTwitterへの投稿で知った本です。
 完全に児童向けのつくりですが、面白そうなので手に取ってみました。

 たくさんの質問に対する回答という形式なのですが、その質問が多種多様で恥ずかしながらこの本で初めて知った事柄も数多くありました。

 たとえば、その中からひとつ、「宇宙空間の温度」について。地球からの高度によってかなりの差があるんですね。驚きです。

(p18より引用) 空気のある大気圏は、地面から近い順に対流圏、成層圏、中間圏、熱圏、外気圏に分けられます。・・・
中間圏は、高度50~80kmで大気圏のなかでもっとも温度が低く、高度80km付近でマイナス90℃くらいになります。
その上が熱圏で、高度80~800kmです。熱圏と呼ばれるだけあって、高度が100kmを超えたあたりから急激に温度が上がります。人工衛星や国際宇宙ステーションが飛行している高度400kmあたりで1000℃くらいにまでなるので、想像もつかない世界です。宇宙飛行土は、そんなに暑い場所で働いているの?と、信じられないかもしれませんが、熱を伝える空気が少ないので、暑さは感じないのです。

 といった感じで、子どもたちはもちろんちょっと宇宙に関心のある人にとっては興味深い内容満載の本書ですが、その中から、私が最もインパクトを感じた山崎さんの言葉を書き留めておきます。

 宇宙ステーションから地球に戻ってきたとき、山崎さんはこう思ったそうです。

(p91より引用) 地球にいたときは宇宙が特別な場所だと思っていたのですが、私たちにとって地球こそが特別な場所であると気づかされたのです。

 なるほど、確かにそうかもしれません。
 それゆえに、地球は、そこに生きるすべての生命にとって貴重であり、私たちはこの特別な地球を大切に守り続けなくてはならないのですね。



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