スターリン ― その秘められた生涯 (J.バーナード ハットン)
家の本棚にあったので読んでみました。
原題は「The Private Life of Joseph Stalin」(ヨシフ・スターリンの私生活)で、そのタイトルどおりスターリンの私的生活の面を中心にその一生を紹介した著作です。
とはいえ、私的生活に止まらず、レーニンやトロツキーといった面々との関係ややりとり、さらにはスターリンが政敵に対して下した公式には確認されていない行為等も記されています。
たとえば、いわゆる「レーニンの遺言書」といわれる書き物の一節です。
そして、このレーニンの遺言書が政治局のメンバーに明かにされて、しばらく後、
第二次大戦最終盤から戦後にかけてのスターリンの外交活動は極めて精力的なものでした。必ずしも当時の国際政治の牽引者ではなかったスターリンですが、チャーチル、F.ルーズベルト、その後のトルーマンらに伍して外交面での影響力は大きなものがあったようです。
もちろん、これが故にスターリンの独裁制が正当化されるものでは決してありません。また、この外交方針がその後の国際社会において正しい道であったかといえば、そうではなかったという評価にもなるでしょう。
ちょうど8月6日、本書で「広島への原爆投下」が触れられている部分を読みました。スターリンにとっての「原爆投下の意味」についてです。
直後、スターリンは、原子爆弾の製造を促進する指示を出しました。
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