伝え方が9割 (佐々木 圭一)
(注:本稿は、2013年に初投稿したものの再録です)
とても評判になっている本なので、手にとってみました。
コミュニケーションをテーマにした実践的なHow To本です。
著者のアドバイスは2つ、第2章 「ノー」を「イエス」に変える技術 と第3章 「強いコトバ」をつくる技術 で開陳されています。
まず、「ノー」を「イエス」に変えるエッセンス。
もうひとつ、「強いコトバ」をつくる技術は、
この中で特に参考になるのは、オバマ氏も得意としている「ギャップ法」ですね。“これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ”。
映画「踊る大走査線」で織田裕二演じる青島俊作刑事の台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」もこのパターンです。
さて、本書、わかりやすい事例がたくさん紹介されていますが、“できたてをご用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?”といった「なるほど」と思うものもあれば、“いつもありがとうございます。領収書お願いできますか”といった「リアリティが薄い」ものもあって玉石混交です。
全体としての印象は、軽い内容のHow to本であってそれ以上でもそれ以下でもないといった感じですね。著者の主張は、巻頭に付けられている1枚ペーパーで事足ります。
私としては、事前の期待値が高かっただけに、ものすごい物足りなさが残った本でした。
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