パンチ力の源は??

前回の記事では、「パンチは骨で打て」と書きました。
これはいわゆる局所的な筋肉の大きさではなく、全体の身体操作の繋がりによりパンチ力が上がるということであります。
自分で言っていても結局何が言いたかったのか。。まあ感覚的なことを言語化するのは難しいですね。。

今回は、もうちょっとポイントを絞ってまとめる。

結論を言えば、①「前鋸筋(脇)」と②「ハムストリング上部(ハムケツ)」の2箇所!

何でそう思うの?かというと、最近youtubeでボクシング動画を漁っている中で、たまたまサウル・カネロ・アルバレレスのスパーリング動画を見たからである。

その動画がこれ↓

https://www.youtube.com/watch?v=mgj4P3B1ahg&t=58s

このアルバレスの動きを見ていると、上で述べたケツハムと脇の2点の出力が際立っている。

まず①前鋸筋について、、
例えば、軽いジャブなんかを打っている時は、ハンドスピードは遅いがしっかり脇が効いて肩甲骨が固められており、相手からしたら硬い棒を突かれているようなもので、パーリングをしてもアルバレスの体幹の強さが伝わり、プレッシャーを感じてしまい、徐々に下げられながらフォームを崩してしまう。

アウトボクサーからしたら、たまらない。。

前鋸筋を効かすことで肩甲骨を前にスライドをさせて、いわゆる「立甲」、「甲腕一致」の状態になっている。ボクシングにおいてここまで立甲を上手く、強く使えているボクサーはなかなかいないのではないか、と思わせる。マイクタイソンやゴロフキンにも近いものを感じる。みんな強打者。

しかし前鋸筋を効かすメリットとしては、ジャブ以上にフックやアッパーの方が恩恵を多く受けると思われる。

前鋸筋で脇を固めれば、肩周りの僧帽筋や腕周りの二頭筋や三頭筋の無駄な力みが取れ、脱力が進む。脱力が進めば腕は鞭のような’しなり’を見せる。
パンチを打つ際、背骨を回転させるが、背骨と脇の間には距離があり、腕には遠心力が生まれる。
強く打とうとすればするほど遠心力は強くなり、ストレート系のパンチはどうしても振られてしまう。振られないように繊細にコントロールする必要がある。技術がいる。簡単に言えば打ちにくい。
(ストレート系は、前鋸筋以上に’大腰筋’が重要になってくる。またどっかでまとめたいな。)

では、腕を巻き込むフックやアッパー系のパンチはどうかと言えば、、
強いです。
まず振られてもいいんですもん。ストレートの当てるポイントが’点’であるとすれば、フック系は’線’で捉えればよく、振った軌道上に相手がいれば問題ない。
また、腕が脱力していれば、遠心力がつくほど威力が上がります。

と、つらつらと前鋸筋について書いてみました。
②ハムストリングについては、次回に回します。
私的にはハムストリングの方が重要だと考えていますので、ゆっくりまとめてみます。

ではでは。

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