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また来週

右足の針金を抜いた傷痕が縫合不全で膿んでいた。 

抜糸をする数日前からガーゼ越しに黄色くなっている。
ちょっとヘンだし、疼いて来る。

息子に見てと頼むものの、
「明日、通院でしょう、明日病院でちゃんと見てもらって」と言われる。

まぁそうか…。

翌日、通院日。
医師がガーゼをめくると傷口は膿んで開いている。
「あらら、これはダメだね。今、処置するから」

抗生物質の飲み薬とゲンタシンなる塗布薬を出される
「自分で足の処置出来るかな?」
担当医は心配げに何回も聞く

「大丈夫です」と答えるものの素人さんの私は自信なさげ。

まぁ何とかなる、自分に言い聞かせる。

毎日、足の処置をする。ついでにシャワーを浴びる、風呂はまだ入れない。
その繰り返しで一週間。

病院へ行くと
「大分良いね、薬はいらないけど毎日傷口は清潔にして、ガーゼで保護して。また来週見せに来て」

また来週かぁ…。

医師の言う通り、また一週間毎日傷口を清潔にする。

さぁ、明日は通院と思ったけど担当医が体調不良で休みだと病院から連絡が来る。
まぁ、違う医師でもいいや、傷口が直っているかの確認だけだから…。

当日は別の医師に確認してもらい「大丈夫」と言うお墨付きをもらった。
そしてその日で骨折での診察はおしまいと言われる。
呆気ない幕切れ。

えぇ~これで終わりですか。

もう「また来週」は無いのですね。

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