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なかよし

「ノリかなの母娘、昔から仲良かったもんね」

学生時代からの友に言われると
説得力あるなぁ

「ミイ、知ってるよね。あの人なんか母親に会うの、年に数回あればいいとこ、普通の親子なんてそんなもんよ。」

軽く言われる

そんなもんね…
みんな、そんなもんなのか?

ひとりぼっちを強く、強く感じるのはやはり母がいないせい

息子が独立してさみしいことが一番ではない

やはり母がいちばんなんだ

母の存在が私には一番大きい

友から見てもそうだった

「ご飯はちゃんと食べているの」

ひとりでいる私を心配してくれる

「お米ならいっぱいあるから送ろうか」
「痩せてしまったでしょう」

矢継ぎ早にそんなに問いかけを

やっぱりね、あなたもお母さんだよね

優しいお母さん

だから、だから甘えてしまう

甘えられる友がいて良かった

さみしさもほんの少し、ほんの少し

癒される

でもね

母がいないつらさは消えない

こんなにも涙があふれるものなのか

布団にもぐりこんでも

道を歩いている時も

電車に乗っている時も

涙があふれる

神様にひとつお願いを聞いてあげると言われたら…

母を返して

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