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妖精さん

幼い頃から
いつもそばに妖精がいた
いつも一緒に遊んでいた

それが当たり前だったと
その人はいう

本当はわたしにも見えたはずなのに

光のみちる写真を見せられて
ふと我にかえる

その人も大人になってからは見えなくなった

不思議な力のある人の側にいたから

それは分かる
だって今も見えないものを感じられ
それを伝えてくれるから

人間だけど人間を越えた存在として
神の社としてはたらいてくれている

妖精さんが光の中に見えている
「この小さな光」と教えられることもなく
わたしにも理解できた

その光に満ちた写真の中に
緑色の妖精が立っている

わたしには見えないけれど
何かは感じられるのか

時々鼓膜がジィ…となる
その時は誰かがやってくる

妖精なのか母なのか

母も妖精さんの仲間入りをしているのか

それならば
ちょっとうれしい

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