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こころのはなし

どうしてだろう

ことあるごとに思い出す

母のこと

ひとりではないはずなのに

かなしくなる

泣いてもいいよと
言われれば
今すぐにでも泣けるのに

こころの中はむなしくて

年明けに母を亡くした
あの青年も同じ思いをしているだろう

まだまだ憂いのある顔をしている

お社さんから
「お母さんは喜んでいますよ」
とわたしと同じ言葉をかけられて

お母さんはあの世に還って
神様の元
肉体も失くなって
楽しく暮らしているんだろう

分かってる、分かってる
でもこころは分かってくれないの

さみしさと
せつなさと
つらさしか感じない

生きてる人をうらやんで

肉体を持ってる人間は
いつか必ずあの世に還らなければ
ならないのに

わたしだっていつかは還る
肉体という古い衣を脱ぎ捨てて

頭では分かってる
でもこころが納得出来ない
どうしても

いつまでこんな思いが続くのか

前を向けない
苦しいよ

ひとりは孤独というけれど
家に帰れば一人きり

それはわたしの選んだこと
そうかも知れない

好きで選んだ訳じゃない
魂が生まれる前に
選んで来た
こころと魂は別のもの

こころの問題は
わたし以外は
誰にも分からない

本当はみんな似たようなの経験をしてるはずなのに

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