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(十日に一度)与えられたもの

二年前、三寅の日にお祝いをする
夜中の丑寅の刻に御神水を汲んできて
墨をすり

神の子どもたちに短冊を下さる


一年前は三卯の日にお祭りをする
その日も卯の刻に作られた赤着を小さくしたお守りを下さる

そして今年、三龍の日は龍の時間に合わせて、お祭りになる
静かに篠笛と地歌を歌われる

龍の刻は朝七時から九時までだ

わたしは御礼参りをしたかった

神様はかわいい子どもたちにお与えばかりを下さる

見返りは求めない

こころの中で祈ればいい
それだけで大丈夫

神様はこころを見られる

いい心ばかりではない
ちゃんとしていない
抜けている
わたしがいる

それでも神様という親は子どもを赦してくださる

親から与えられた命を子どもは粗末に扱っていないだろうか

本当の親は神様のはずなのに
そのことを忘れている

自分の母は生んでくれた母
そうかも知れないが
それは少し違っている
縁あって親になる

見えないものが真実なのに
それを教わっているはずなのに

忘れてしまう

十日に一度
教えを習っているわたしなのに

かなしくなる
むなしくなる

神様は明るく朗らかな生き方を望んでいる

無理をしないで
ゆっくりと歩けばいいはずなの…

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