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ACミランのユニフォームそっくり! アカスジカメムシを捕まえた

庭先のハーブに赤と黒のストライプが個性的なカメムシがとまっていました。アカスジカメムシ(Graphosoma rubrolineatum)です。

半翅目のカメムシは見る分には害はないのですが、植物や果実にとっては害虫で捕まえようとすると独特の臭いを放ちます。

ACミラン所属のカメムシ

どこかで見覚えがある配色とデザインだなと思ったら、言わずと知れたフットボールチームACミランの旧ユニフォームそっくりなのです。

半翅目(カメムシ目)の昆虫は、色が鮮やかな種類も多いので幼虫時代の模様の変化も観察すると楽しいです。黒地に赤い5本の縦条が美しいカメムシです。 赤い縦条は濃淡と幅に個体差があり、腹面は赤と黒の斑模様をしています。

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“stink bug”(臭い虫)

冒頭でも紹介しましたが、半翅目(カメムシ目)は例を違わず何らかの臭いを放つ種類が多く、悪臭を放つものはヘッピリムシなどの俗称があったり、英名でも“stink bug”(臭い虫)と呼ばれます。アメンボなんかも水生昆虫であるにも関わらず実はカメムシの仲間で、飴のような甘い匂いを放ちます。

腹面にある臭腺から悪臭を伴う分泌液にはアルデヒド、エステル、酢酸、炭化水素など可愛くない科学物質が含まれる場合があります。

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アカスジカメムシの生態系

6・7・8月に出現し、体長は10mm~12mmほど。主にセリ科植物の花穂や種子の汁を吸い、フェンネルなどの花穂でよく見かけます。農作物にとってはニンジンの代表的な害虫です。

アカスジカメムシの場合は同じカメムシでも比較的このような派手な種類はそこまで強烈な匂いを放ちません。模様自体が警戒色を兼ねているので自衛手段としての臭いを強く有さなくてもよいので退化したのではという説もあります。

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まとめ

今回みつけたアカスジカメムシは、デザインこそ奇抜ですがそこまで珍しい種類ではないようですね。どのような進化の過程でこのような模様になったのか不思議でなりません。

群集すると農業的にやっかいなのでほどほどに出現してほしいですが、あいにく不完全形態の幼虫を見つけることができなかったので見つけたら再度写真に収めたいところです。

次回もお楽しみに。@norinity1103 でした。


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