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荒ぶるワタリガニをトマトパスタにする

今日は黒崎BASEで学生アルバイトのオリエンテーションをおこなっていました。どうせなら買い出しも一緒に行こうと思い、マルヤ水産に直行。

すると安全のためとは言え、コメントに困る縛られ方をしたワタリガニに出会いました。

先カニ代表

ガザミ(Portunus trituberculatus)は、エビ目・カニ下目・ワタリガニ科に分類されるカニ。食用として代表的なカニで一般的には「ワタリガニ」とも称されます。ガザミと聞くとモンハンを思い出すのは僕だけでしょうか、なかなかのモンスター顔と童心くすぐる装甲美です。

冷凍保存や流通のプロセスが発展するまでは「海産カニ」といえばガザミのことを指していたほど、一般に知られた食用ガニだったようです技術やインフラの発展は常識を覆しますね。

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何でも食らう「悪食家」

15cmを超える大型のカニで、オスがメスより大きい種です。甲羅の背面は黄褐色だが、甲羅の後半や鋏脚などは青みがかっており、かわいらしい白い水玉模様がある。これは敵や獲物の目をあざむく保護色となっています。腹側は白色で、毛や模様はないので毛っぽいものがあればそれは藻でしょう。

泳ぐ姿が忙しなく印象的ですが、普段は砂にもぐって目だけを砂の上に出してじっとしていることが多いです。海藻も食べますが食性は肉食性が強く、小魚、貝類などを捕食するなかなかのリトルモンスターです。

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解体の様子

動画にしてみました。暴れるカニを相手に阿鼻叫喚しながら解体に成功。

コスパの良い万能食材

タラバガニなどの種類に比べればやや安価に出回るのですが、殻も比較的薄くて食べやすい種類です。身も味噌も美味しいのでまるごと解体してパスタソースや汁物に入れたりまるごと蒸すなど調理方法も多彩。

旬は秋から冬で蟹肉や中腸腺(カニミソ)はもちろん、メスの卵巣も食用にします。今回は夏場なので素材を活かしてパスタソースにしましょう。

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パスターソース作り

今回は、パスタが十八番の弟ダニエルにパスタソースを任せました。ニンニクや庭で取れたコモンタイム、大葉などを刻んで炒めてトマトペーストとカニ味噌を投入します。この時点で香ばしいく食欲そそります。

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蟹身を白ワインで煮ほぐす

そのまま入れてしまうと足元に身が固まって取りにくく、かなり贅沢な使い方になってしまうので予め下味をつけつつ蟹身をほぐしておき、スープに溶け込みやすくしていおきます。

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実食: 荒ぶるワタリガニのトマトパスタ

危険を乗り越えて完成です。茹で上がったカニがキレイな赤色になりましたね。少し酸味のあるトマトソースにカニの身が少量まじり、カニ味噌の深みのある味が広がります。これはワインが飲みたくなるし、バケットでソースも擦り付けたくなります。甲羅と足の盛り付けが豪快ですね。

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まとめ

今回のワタリガニ一匹¥700~¥800。グラム単位の相場ですが、学生さん含めて四人分のパスタが出来上がりました。イタ飯のワタリガニパスタだと一食¥1200くらいすることを考えたらかなり安いですね。ソースを熟させて連日楽しめそうです。そしてこんなに暴れるカニは初めてだったのでかなり焦りましたしチャレンジでしたね。

次回もお楽しみに。@norinity1103 でした。

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