横浜高校に学ぶ
佐賀県野球育成・強化プロジェクトで横浜高校との招待試合が行われました。
横浜高校と言えば、春夏通じて5度の全国制覇をしており、全国的にも有名な強豪校です。
その横浜高校と対戦するのが、春の大会優勝の『佐賀北』、秋・春準優勝の『唐津商業』、NHK杯優勝の『龍谷』の3校です。
佐賀では強豪校という立ち位置の3校がどんな戦いをするのか楽しみもありましたが、大差がつくのではないかという不安もありました。
また、いち高校野球ファンとして、あの横浜高校が見られるという興奮もありました。
試合結果は、唐津商業は2対7で負け、佐賀北は1対8で負け、龍谷は1対6で負けました。
しかし、私は試合結果よりも横浜高校の選手たちの試合に対する姿勢や取り組み方から学ぶことが多く、そこを佐賀県の高校も感じ取ってもらえれば、佐賀県の高校野球も強くなると感じました。
佐賀の高校が意識すべきこと
1. 競争意識
強豪校では、レギュラーの座を争うために選手間の競争が激しいです。
この競争が選手たちのモチベーションを高め、チーム全体のレベルアップに繋がります。
これは横浜高校を見ていて本当に思いました。
レギュラー番号をつけている選手よりも、二桁番号をつけている選手の気迫が違いました。
「夏のレギュラーは俺だ!」
と言わんばかりに気合いが入っていました。
試合に勝つというよりも、アピールする場があるのならそこに全力を注ぐ。
そんな気持ちが観客の私にも伝わってきました。
2. 伝統とプレッシャー
長い伝統を持つ強豪校では、その名に恥じないようにプレーするというプレッシャーが選手たちにあります。
このプレッシャーが、選手たちをより一層奮起させる要因となります。
これも実感しました。
唐津商業とは終盤まで2対1と接戦でしたが、そこから横浜高校は強かったです。
唐津商業のエースが降板したということもあるかもしれませんが、怒涛の攻撃で5点を取りました。
常に勝って当たり前というプレッシャーの中で戦っているため、接戦になっても動じないメンタルが備わっているのだと実感しました。
3. メンタル面の強化
強豪校ではメンタルトレーニングも重視されます。
試合でのプレッシャーに打ち勝つための精神力が養われます。
結局はメンタル面の強化が最重要だと実感しました。
技術面の差よりも、このメンタルの差が大きいと感じました。
佐賀の高校が取り組んで欲しいこと
補欠の選手ももっとガツガツ行くべきです。
レギュラー陣の代わりくらいの感覚でやっている子が多いように思います。
「俺がレギュラー陣を食ってやる!」ぐらいの気迫を持って欲しいです。
また、勝って当たり前という感覚で練習試合から取り組んで欲しいです。
練習試合だからって負けてもいいと思ってやるのと、全試合勝つという意気込みでやるのでは、試合後の収穫が格段に違うと思います。
さらに、メンタルトレーニングを取り入れるべきです。
やっている高校もあるとは思いますが、もっと横浜高校くらいのぶれない信念を持つべきです。
横浜の選手と語ったわけではありませんが、態度や表情でそれがわかります。
それくらいの信念を持てるメンタルトレーニングが必要だと感じます。
佐賀県は本命不在で、2年連続で夏の甲子園に出場したのは2005、2006年に佐賀商が行ったのを最後に20年ほど連続出場はありません。
しかし、上記のことに取り組んでもらえる高校が出てくるのであれば、本命校に名乗り出るはずです。
佐賀県の高校野球の発展を信じています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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