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[マイペースなオーストラリア留学] お菓子作りって

お菓子が作りたい。
クッキーが食べたい。

でも、お菓子作りの道具は全部置いてきた。日本に。

そう、私は今オーストラリアに留学中で、シェアハウスに住んでいる身分である。
そこにはキッチンスケールはなく、あるのは、お菓子を作りたいという私の気持ちと1・1/2・1/3・1/4CUPが計測できる4つのスプーンだけである。

そこで諦めるのか。
否。
諦めるわけがなかろう。

Google先生に尋ねる。
「お菓子 カップ分量」
ありがたいことに、Google先生は物知りで優しいので、私が求める回答を数多く提示してくれる。

薄力粉1カップの重さは、およそ100gほど。上白糖1カップの重さは、およそ130gほど。
そこから、義務教育で学んだ割り算というものを駆使して、必要分量(g):カップ分量を計算して、どうにかこうにか分量を量る。

作業も終盤に差し掛かり、生地をまとめていく。が、まとまらない。なぜだろうか。どうしてだろうか。パラパラなままである。

そこで諦めるのか。
否。
諦めるわけがなかろう。

Google先生に尋ねる。
「クッキー生地 まとまらない」
Google先生の答えは、「牛乳を少量足してみる」
しかし、牛乳というものは私の冷蔵庫内には存在しない。

もはやここまでか。
否。
まだだ。

サラダ油でやってみよう。
まとまらない生地に油を少しだけ足して捏ねていく。
お、いい感じだぞ。生地らしきものができたぞ。

よし、オーブンで焼こう!というところで私は気づいた。
クッキングシートがない。

焼けないじゃないか。どうする。
よし、ガラスのお皿に並べて焼いてみよう。

さすがに目を離すことができず、オーブンにへばりつくこと15分、良き匂いが拡がる。

できあがったクッキーは、形こそいびつで不格好なものだったが、甘くて、サクサクほろほろしていて、とても美味しかった。

作りたかったお菓子が作れた。
クッキーが食べられた。
諦めなくてよかった。

たかがお菓子作り。されどお菓子作り。

できる方法がないか考えてみる。
知恵を絞って、創意工夫をして、今あるものを活かしていく。
型にとらわれずやってみる。

「この柔軟な思考こそが生きていく上で大切なことなのではないか」などとひっそりと思うのである。
留学はまだまだはじまったばかりだ。
いつ何時もこの心を大切にしていきたい。




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